Alcatrazz - No Parole From Rock'n'roll
こんばんは。
さて、今回は久しぶりのメタル、しかも歴史に残る偉大なバンド…
Alcatrazz
の偉大な名盤
No Parole From Rock'n'roll
です。
アノYngwie Malmsteenを輩出したことで名高いですが、リーダーのGraham Bonnetはレインボーなどで活躍した経験があったり、Yngwieの後任としてSteve Vaiが在籍していたことでも有名ですね。
「No Parole~」は残念ながらインギーが参加した唯一のアルバムになってしまいましたが、楽しみだ。
それではきましょー。
トラックリスト
#1 Island In The Sun
#2 General Hospital
#3 Jet To Jet
#4 Hiroshima Mon Amour
#5 Kree Nakoorie
#6 Incubus
#7 Too Young To Die, Too Drunk To Live
#8 Big Foot
#9 Starcarr Lane
#10 Suffer Me
インギーといえばテープの早回しと疑われるほどの速弾きで有名ですが、#1は意外にもブルースをほんのり感じるメロディアスなハードロックナンバー。
続く#2もミドルテンポの王道ヘヴィメタル。
アルバムを通して、
しっかりと歪んだザクザクギター、気持ちよく抜けてくるゴツゴツしたベースライン、安定的でヘヴィさに拍車をかけるドラミング、曲に彩りと深みを与えるキーボード、そして高音パワフルなヴォーカル
のすべてを聴くことができます。
HR/HMファンにはたまらない超王道。
もちろんソロ活動ほどではないにしても、インギーの、高速なだけでなく、のちのネオクラシカルメタルの肝となるような器用なメロディを奏でるギターソロは聴き逃せません。
速弾きがすごいギタリストは昔からいましたが、インギーがここまで評価されたのはこの「フレーズ力」と言えるでしょう。
ギターがカッコイイのはどの曲かと言われたら、マジで全部いい。
しいて挙げるなら、#4かな…曲を通してどこを切り取ってもイカシてる。
すべての曲でYngwieが作曲に関わっているためか、クラシカルなフレーズや雰囲気がかなり押し出されてる。
この頃にはもう彼の基盤はできあがっていたのですね。
#6はイントロにクラシックギターを使ったインストナンバー。約1分半と短いながらも、その後を思わせるインギー色が感じられます。
このアルバムを発表した後、YngwieはGrahamと仲違いし脱退してしまいますが、なんともったいないことか…
もちろん前述したようにその楽曲もYngwie節が炸裂しているのですが、声域は4オクターヴともいわれるGrahamのヴォーカルは、高音はさることながら、中音域も丁寧に艶やかに歌い上げているし、ギターがリードする曲が多い中、バッキングに徹するだけと思いきや耳に残るメインフレーズはキーボードが持っていったりするし、それを支えるリズム隊も違和感なく自分たちの音を押し出しつつ、アレンジはしっかりと決めてくるし、
つまり、すべての楽器が高いレベルで演奏されつつ、バランスよくひとつの曲を作り上げている。
完全に完成されたバンドじゃん…
「アノYngwie Malmsteenを輩出したことで名高い」と書きましたが、決して彼を持ち上げるためのバンドではない、という意味で大変モッタイナイ表現。
バンドとして偉大です。
まあ脱退はインギーの性格上分かりきったことだったのかもしれませんが…
Alcatrazzというとこの作品が取り上げられることがほとんどですが、Steve Vaiのギタープレイはどう絡んでくるのか、はたまたその他の作品は…と興味が湧いてきますね。
HR/HMファンは必聴のアルバム。まだ聴いたことがない、という方は是非聴いてください!
長くなってしまった。
U2のアルバムには手も足もでなかったけど、メタルとなると熱くなってついつい長くなる。
最近はジャジーなヒップホップなどオシャレ・ミュージックも聴いたりしてそれなりに気に入ってるんですが、やっぱり俺の心の奥にまで感動をもたらしくれるのはメタルみたいだ。
俺にはメタルしかないんだ…
ちなみに最近のJKに最も不評な音楽はメタルらしい。
本当にありがとうございました。
おわり