Alghazanth - Osiris-Typhon Unmasked
お久しぶりです。
さて、今回はメタル大国のひとつ、フィンランドから
Alghazanth
です!
ひさしぶりに来ましたね!ブラックメタル!
ブラックメタルの中でも聴きやすいと評判のシンフォニックブラックメタルですが、その中でもこのジャンルができた頃からコンスタントに活動し、活躍していたバンドのひとつ。
…でしたが、なんと昨年解散してしまったようです。
ランダム再生で流れるたびにいいバンドだなあと思っていただけに残念だ…
聴くのはサードアルバム「Osiris-Typhon Unmasked」。なんだかリズミカルなタイトルなのもいい。
久しぶりのレビューで緊張するな~。
いきまーす!
トラックリスト
#1 The Circle Of Six
#2 Mercurian Soulscapes
#3 In Invidiam
#4 My Twin Of Disorder
#5 Regained Planetary Possession
#6 Antithesis
#7 The Parody's Zenith
#8 Horns And Feathers
#9 Iconoblast
#10 L.O.V.E Machine
#1からもうこれぞシンフォブラック!という感じでよい。
ある意味メロディアスでシンフォニックなキーボードと、高速ブラストにトレモロのギター。
この、王道ブラックメタルにシンフォニックを乗っけた、コレがまさに私の言う「正義」なわけです(?)
音自体はそこまでヘヴィではないですが、バスドラムの音がドシドシくるので、圧はあるな。
ブラックメタルではヘヴィさよりもエクストリームさを押し出すバンドが多いですが、このバンドは高音のキレイなストリングスや、器用な動きをしているピアノなど、キーボードの音を前面に押し出してきていて、かなりエクストリームであるにも関わらず、美しさがすごい。
芸術的というとしっくりくる。
ピアノとコーラスだけのオペラチックなパートもあったりして、かなりクラシカルな傾向が強いです。
ただ、ギターもただただトレモロなわけではなく、スラッシュメタル然としたキメのリフもあったりしてグッとくるところも。
全体的にイントロが魅力的で、曲が変わる度に「いい~」ってなる。
そのおかげでかなり展開が素敵なアルバムに仕上がっている印象です。
ライヴの迫力すごそうだな~。来日したこともあったらしく、観たかった~!
なぜかWikipediaは日本語を含め4言語しかページがなく、やはり米英ではあまり人気でないジャンルなんだなあ、と思うと同時にシンフォニックに関しては日本では比較的市民権を得ているようですね。
(メタルの中では、ですけど。)
このジャンルの中でも特にシンフォニック要素が強い部類かと思うので、Fleshgod Apocalypse好きな人なんかはかなりウケるのでは。
あと、ブラックメタルに興味があるという方…いないか。
でも美しいエクストリームが好きな方にはオススメ、是非聴いてほしい!
「激しくも、美しい」っていうのはある意味、メタルのあるべき姿ですよね。
まあ、もちろんジャンルが細分化してる現代なので、それぞれいいところはありますけど、シンフォニックブラックメタルってそれを体現してる、素晴らしいジャンルなのでは、と思わせてくれる作品でした。
俺もそうありたい…
おわり
Osiris Typhon Unmasked by Alghazanth (2009-06-02)
- アーティスト: Alghazanth
- 出版社/メーカー: Woodcut
- 発売日: 2009/06/02
- メディア: CD
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