Alien - Dark Eyes
こんにちは。
さて、今回はスウェーデンより、Alienというハードロック系のバンド。
1986年というメタル隆盛期真っただ中から今まで、メンバーチェンジを繰り返したり、活動休止があった模様ですが、活動中。
このキャリアの割に情報が少ないのでなんとも分かりませんが、グラムメタル、AORに分類されており、キャッチーなハードロックと予想してます。
聴くのは5作目「Dark Eyes」。比較的新しめの作品です。
ひとまず聴こう!
トラックリスト
#1 Dark Eyes
#2 Don't Go Away
#3 Oh Sarah
#4 Fallen Eagle
#5 Lethal Woman
#6 Wild One
#7 Don't Fight It
#8 Riding With The Wind
#9 Are You Ready
#10 Fire (The Game)
#11 Freedom
#12 Sherylee
予想通りの聴きよいハードロック。
でもどこか哀愁漂う渋めな感じ。
ヘヴィさやパワーよりもクールさが強めで、AORのキラキラ感とゴリゴリハードロックのちょうど中間くらい、といえば伝わるだろうか。
ヘヴィさは薄い代わりにベースがしっかり聴こえてくるのが個人的に好み。
基本的にあまり凝ったことはせず、丁寧でシンプルな音と構成とアレンジ、それでいてリフはしっかりおしゃれにキメてきて、Vo.のJim Jidhedも中音域で粛々と歌い上げており、落ち着いて聴くことができ、かつ聴いてて気持ちいいです。
その中でも#6ではハードロックの縦ノリ感を押し出していたり、#3や#12ではAORによく見られる少しセンチメンタルなバラード調を聴かせてくれたり、作品全体としてきっちり緩急をつけて楽しませてくれます。
というか、2005年発表にも関わらず、ものすごく渋い。
全体的にではあるけれども、#2とか#7なんかは特に、ギターのフレーズから曲の雰囲気から、恐らくデビュー当時にもっとも流行したであろうものをそのまま、21世紀に持ち込んだような作品です。
この落ち着きようはここまでに積んできたキャリアでしょうか?
落ち着きはあるけれども、 ある意味普遍的とも言える雰囲気なので、ちょっとインパクトには欠けるかも。
もうちょっとカラっとしたらThe Black Crowes的なサザンロックになりそう。その辺やストーナーロック好きな人は気持ちよく聴けるのではないでしょうか。
衝撃的な作品に出逢うとやっぱり興奮するしテンションが上がるけど、
たまにはこういう落ち着いて気持ちよく聴ける作品も悪くないね。
それにしても古かった(誉め言葉)。
2005年っつったらメタルコアとかニューメタルがニュースクールとして台頭してたし、グラインドコアはだいぶテクニカルになってたし、メロデスはかなりアグレッシヴさが増してたし、Nirvanaを脱退したDave GrohlはFoo Foghtersで5作目のアルバムを出してたのに、80年代の雰囲気満載のロック作品出すの、いろいろすごい。
CDレビューの新しい楽しみ方がまた増えました。
そしてよりモテなくなりましたとさ。
おわり