Bush - Deconstructed
こんばんは。
さて、今回は約1か月半ぶりの登場、
Bush
です。
ひとつのアーティストで複数の記事が書かれることの少ない当ブログですが、まさかBushがこんな近々でくるとは。
前回はセカンドアルバムでしたが、今回はその後に発表されたリミックスアルバム「Deconstructed」という作品。
直訳で「解体」ということでグランジ傾向の強いバンドですが、それをバラしてエレクトロニカアレンジしたようです。
一応シングルカットもされ、映画にも使われたために割かし売れた作品のよう。
実験的な要素も多そうなので、難しそう・・・
とりあえずいきましょー!
トラックリスト
#1 Everything Zen (The Lhasa Fever Mix)
#2 Mouth (The Stingray Mix)
#3 Swallowed (Goldie / Toasted Both Sides Please Mix)
#4 Synapse (Philip Steir / My Ghost In The Bush Of Life Mix)
#5 History (Dub Pistols Mix)
#6 Personal Holloway (Fabio Paras / Soundclash Republic Mix)
#7 Bonedriven (Mekon / Beat Me Clever Mix)
#8 Insect Kin (Jack Dangers / Drum And Bees Mix)
#9 Comedown (Lunatic Calm Mix)
#10 Everything Zen (Derek DeLarge Mix)
#11 In A Lonely Place (Tricky Mix)
#1、#9、#10は1st「Sixteen Stone」から、#2~#8は2nd「Razorblade Suitcase」から、#11はThe Crow: City of Angelsという映画のサウンドトラックからのリミックス。
当たり前ですが、電子音と打ち込みのドラムで構成されているので、原型はほとんど…という感じですが、歪んだギターが下地で聴こえるのと、Gavin Rossdaleの声は前面に押し出されているのが辛うじてBush感。
ただ、2ndの陰鬱な雰囲気は強く残っていて、エレクトロニカとうまく融合しているなという印象。 シンセもかなり低音が強く強調されてます。
リリース前後は「グランジとエレクトロニカなんて合うわけない!」と批判も強かった、というかそもそも合わないんですが、Bushの持つ雰囲気と上手く合致したのが功を奏したのでしょう。
彼らのベストアルバムにも#1~#3が収録され、Gavin自身も「面白いものになった」と思いの外気に入ったよう。
リミックスアーティストはイギリスのエレクトロニカアーティストたち。
全然この辺の界隈に詳しくないんですが、有名な人からアンダーグラウンドな人まで、ビートに拘りのあるアーティストがそろっているのかな?
低音もさることながら、ビートのアタックが強めでドラムンベースっていうのかな、こういうの。
#6ではうねるベースと強いビートの上にギターリフがメインで登場する一味違ったリミックスだったり、#7はBushとは思えない軽いノリだったりと作品内で各アーティストの個性が色とりどりに現れる点が一番の聴きどころでしょうか。
個人的には#4、#5がお気に入り。スクラッチも多くフィーチャされ、ヒップホップ色が強いです。
あと#9のミニマルな感じも引き込まれる。すき。
これだけ色々だと最後のマスタリング作業しんどかったのではないでしょうか・・・
そもそも作品全体が実験的であり、音楽性も大衆向けではないので難しい作品ですが、音とノリを楽しめる人にはうってつけと思います。
また、Bushの番外的な一作品としても面白い、というかそういう作品なんですが、バンドのファンの方も是非。
こう繰り返しが多い音楽って引きこまれるんですよね。なんでだろ。
まずいヤツですかねこれは。大丈夫ですよね?
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
おわり