ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

DOUBLE DEALER - DERIDE ON THE TOP

こんばんは。

 

今回は日本のネオクラシカル/パワーメタルバンド、

DOUBLE DEALER

です。

 

Concerto Moon島紀史SABER TIGER下山武徳というジャパメタ界の実力者を中心に結成。2007年に二人共に元のバンドでの活動に戻るため解散してしまいましたが、2000年秋にはSymphony Xらと欧州ツアーを周るなど世界にもその実力を見せつけたバンドです。

 

聴くのはセカンドアルバム「DERIDE ON THE TOP」。いきましょー!

 

 

DERIDE ON THE TOP

トラックリスト

#1 SOUL SQUEEZED MY STARAIGHT SHOUT

#2 DRAW A CURTAIN

#3 DERIDE ON THE TOP

#4 IF THE FATE INCLUDES ALL THE LOVE

#5 PETAL IN THE PALACE

#6 COSMOS FILLED

#7 LOVE IS NOT AN INDULGENCE

#8 ALREADY FEEL SICK

#9 THE PAIN

#10 MOON BEYOND THE GLASS

#11 LAY MY HAND ON MY HEART

#12 TIME TO DIE (REAL VERSION)

 

 

 

#1ガリガリしたサウンドネオクラシカルなナンバー。伝統的なヘヴィ・メタルを踏襲しつつ、「アニキ」の唯一無二のパワーが魅力的です。#2でもスピーディでメロディアス、それでいて突っ走るだけでなくノリよく、ジャパメタの魅力を詰め込んだナンバーを聴かせてくれ、実力を再確認。

 

#4は弦楽器がフィーチャしたパワーバラード。#3のイケイケナンバーから泣かせてくれるな。ネオクラシカルでスピード感のあるナンバーがメインの中で、バラードでありながらもバンドのパワーを殺すことない壮大さを兼ね備える楽曲は非常に光る。

 

プロデューサーは島自身が担当。基本的にはギターには気合いが入っており、引っ張っているのは確実に島なのだが、それだけが前面に出過ぎることはなく、すべての音が一体になって曲を作り上げている印象。ヘヴィ過ぎず派手過ぎず、かつ決めるところは決めてくる。ところどころで見られる歌と歌の合間でイカシたギターのフレーズが入り込んでくるところが聴きどころ。また、タイトル曲の#3では各パートのソロも用意されており、たまらん。全体的にノリよく聴けるのもポイントです。バッキングのメンバーはConcerto MoonやSABER TIGARのメンバーで、サウンドの一体感を作り上げているのはそもそも気の知れたメンバー同士だからというのもあるかもしれませんね。

 

キーボーディストの小池敏之はConcerto Moonのメンバー。この作品では飽くまでバッキングを支える役目のようだが、どの曲でもしっかりと聴こえてきて、曲をただハードなだけ収めない役割を果てしており、個人的には重要なポイント。オルガンがメインですが、#9ではピアノも使用しており、ダークでクラシカルな曲調に華やかな印象を与えています。

 

 

ラストはConcerto MoonのファーストEPから。一応セルフカヴァーということになるのか…?まっすぐなヘヴィ・メタルとド派手なキーボードソロとギターソロは健在。ただなぜこのバンドのアルバムのラストに自身のバンドのカヴァーを持ってきたのか…という疑問は残る。カッコいいからいいか。

 

6分超えのナンバーが3曲と、ひとつひとつにパンチのある聴きごたえ抜群の作品。一流のジャパメタが好みの人なら満足できる作品ではないかと思います。

 

 

日本人メタルファンとしては、国内のバンドがイイメタルをやってくれるのはやはり非常に嬉しいことだ。最近はニュースクールなバンドも活躍しているようだし、まだまだメタルも捨てたもんじゃない(はず)。頑張ってくれ~!

 

 

 

おわり

 

 

 

DERIDE ON THE TOP

DERIDE ON THE TOP

  • アーティスト:DOUBLE-DEALER
  • 発売日: 2001/05/16
  • メディア: CD