ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Dir en grey - 鬼葬

今日もやっていきます!

第4弾!鬼葬!!


Dir en greyのアルバムの中でも
ある意味「問題作」のひとつともいえるでしょう。

京はこのアルバムの歌詞全体について
「特に言いたいこともない」とのことですが、
エログロ系統の歌詞
「鬼が赤いイメージ葬が青いイメージ
「脱ビジュアル系」「ライヴ意識したもの」ということで、
感覚的に作ったアルバムなのかな、と思っています。


と、いうことでいくぞ!



トラックリスト
#1 鬼眼-kigan-
#2 ZOMBID
#3 24個シリンダー
#4 FILTH
#5 Bottom of the death valley
#6 embryo (Album Version)
#7 「深葬」
#8 逆上堪能ケロイドミルク
#9 The Domestic Fucker Family
#10 undecided
#11 蟲-mushi-
#12 「心葬」
#13 JESSICA (Album Mix)
#14 鴉-karasu-
#15 ピンクキラー
#16 「神葬」



#1 鬼眼-kigan-
サビのアノ感じにハマった人は多数いると思います。
前述のこのアルバムのイメージにかなりぴったりで、
リード曲として完璧ですね。


#2 ZOMBID
鬼眼の勢いそのままに、
ハードコアさ、ヘヴィさ、エログロさをより深めていっています。
この曲はバッキングで繰り返しのフレーズも多く、
「Vulgar」以降の音楽性にかなり近づいていますね。
代表曲として挙げられることは少ないですが、
実は人気曲なのでは、と思います。


#3 24個シリンダー
このアルバムには先行シングルに収録された、
表題曲以外の曲も収録されていますが、これもそのひとつ。
ここまではおそらく「赤」の曲でしたが、
こちらはどちらかというと「青」でしょうか。
バラードは前作までもありましたが、
このアルバムから少し雰囲気が変わったように思います。
(少しヘヴィで叙情的になったかな?)


#4 FILTH
このアルバムでもトップレベルに「ヤバい」曲です。
サビこそキャッチーですが、他の部分は歌っている、
というより狂いながら話しているような感じ。
embryo」はNG出たのにコレはシングルでOKだったのがすごい。
あと、この時はバンドのビジュアルも史上最もヤバかった時代のひとつです。
(あとは「詩踏み」の時ですね。顔分からんもん…)
カラオケで歌うオススメ曲のひとつですが、リズムがちょっと難しいです。


#5 Bottom of the death valley
ベースのアルペジオのイントロが印象的なナンバー。
歌詞は車での転落自殺を図る女性とのことで、
今ではあまり見られないような比較的わかりやすく、
その分リアリティ溢れる歌詞になっています。


#6 embryo (Album Version)
これもかなりこのアルバムに沿った曲のひとつです。
それが故にシングルとして発売する際に規制がかかったという、
Dir en greyあるあるなナンバーのひとつです。
サビは優しい感じですが、他の部分は語るように歌っており暗い感じ。

近親相姦を女性の立場から、というのがテーマの歌詞ですが、
この暗さには「諦め」みたいなものを感じます。


#7 「深葬」
このアルバムには「しんそう」と読むSEが3か所に挿入されていますが、
コレが最初の一つ目。
何か区切りのようなものでしょうか。
シンセを使用した打ち込みと京の声で構成されています。


#8 逆上堪能ケロイドミルク
タイトルが印象的なナンバー。
歌詞には「部外者は」「加害者は」「被害者は」と出てきますが、
何か事件や事故が起きた時の人の心理を書いているのでしょうか。
京の歌詞は何かを皮肉ったものが(現在は特に)多いですが、
刺さるものがありますよね。


#9 The Domestic Fucker Family
ほぼ英詩で占められたヘヴィなナンバー。
こちらも「Vulgar」以降を感じさせます。
掛け合いも多くあり、ライヴを強く意識したのでしょう。
歌詞もまさに「特に言いたいこともない」ような
「音」を意識したような(でもエログロではある)歌詞になっています。


#10 undecided
アコギから始まるミドルテンポのバラードナンバー。
このアルバムの中では珍しい、少し切ないような歌詞と曲調です。
アコギのソロが入ってる曲ってコレ以外にあったかな?


#11 蟲-mushi-
こちらもアコギから始まるバラードナンバー。
前作「MACABRE」見られたような、
内向的で自虐的な歌詞になっています。


#12 「心葬」
二つ目のSE。
こちらも打ち込みが使われており、
前二曲の暗い雰囲気を切り替えるような感じになっています。


#13 JESSICA (Album Mix)
こちらはシングル曲。
明るくてキャッチーな雰囲気です。
またまたSid Viciousが出てきますが、結構影響受けてたりするのかな?
どうやらラブ・ソングのようで、
これまでにはなかった新しいアプローチの曲です。


#14 鴉-karasu-
薫のタッピングのイントロで始まります。
最初はふわふわしたような雰囲気ですが、
途中ハードでヘヴィな部分もあり、聴きごたえあります。
歌詞は何曲かぶりのエロ路線。
いい意味で嫌な気分になる曲ですね。


#15 ピンクキラー
SE前のラストトラック。
ここまでのアルバムはバラードで終わっていましたが、
今回は「残」さえ感じさせるこのアルバムで一番速い曲です。
歌詞もこのアルバムの最後にふさわしい雰囲気になっています。


#16 「神葬」
このアルバムを締めるSE。
こちらも打ち込みですが、ピアノが使われており、
エンディングを感じさせます。



SEを区切りとして前半・中盤・後半に分けるならば、
前半はエログロを全面に押し出すような感じ、
中盤は内向的な感じ、
後半は戻ってハードな感じでした。

そのようなメリハリもあってか、
なんだかライヴを観ているような感覚になりました。
(むしろそれが狙いなのか?)


当たり前といえば当たり前ですが、
このバンドの進化を感じますね。

そしてやはり、ヘヴィさが増してきており、
今の曲調へのつながりを感じさせる部分が随所に見られました。

もしDir en greyを前期・中期・後期に分けるならば、
ここまでが前期でしょう。

次にレビューする「Six ugly」をはさんでここからぐっとヘヴィさが増していきます。

本当に楽しみだ…



本当に楽しみなんですが、
本当に残念なことに…

6/23までに全アルバム間に合わない!!!!
ごめんなさい!!!



…いや、普通に風邪で寝込んだりしてさぼってたのが悪いんですけどね…

本当はすべてしっかり聴いてライヴに臨むべきところなんですが…

ただ、やっぱりミニアルバムもしっかり聴いておきたいし、
一日に2枚とか聴いてレビューってなると、
なんか急いじゃってちゃんと聴けないかな、と思ったので。

ちなみに1日1枚で「UROBOROS」までの予定です。

それ以降のものはライヴでやりそうなものだけとりあえず聴いて、
6/23以降にまた改めてアルバム通して聴いてレビューします。


そんな感じで、次も見てください!


おわり。
 

 

 

鬼葬

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