Mott The Hoople - All The Young Dudes
こんにちは。
さて、今日はイギリスのロックバンド、
Mott The Hoople
活動期間は約7年間と短命ながらも、グラムロック、クラシックハードロック全盛期に活躍した名バンドのひとつ。
今回聴くのはこのバンドで最も有名で売れたアルバム
「All The Young Dudes」。
解散寸前だったバンドに、なんとあの故David Bowieが楽曲提供とプロデュースを買って出たことで有名なアルバムです。
発売は1972年と久しぶりにクラシックな名盤のレビューだ。
それではいきましょ。
トラックリスト
#1 Sweet Jane
#2 Mamma's Little Jewel
#3 All The Young Dudes
#4 Sucker
#5 Jerkin' Crocus
#6 One Of The Boys
#7 Soft Ground
#8 Ready For Love
#9 After Lights
#10 Sea Diver
これが古き良き、伝統的なロックンロールか…
全体的にブルースの渋さがありながら、縦ノリポップの要素も十分にあり、聴き心地いい。
#2のIan Hunterのピアノがめちゃめちゃかっこよかったり、表題曲の#3はオルガンがいい味出してる。
そしてサックスは誰かと思ったらBowie、アナタだったのね。ホントに器用だなこの人は…
シンプルなんだけど、コーラスの入れ方だったり、リードギターだったり、ストリングスの入れ方だったり(これは故Mick Ronsonが担当のよう)、アレンジのセンスが抜群で聴いていて楽しいです。
ラストは美しいピアノやストリングスをフィーチャーさせた、ちょっと壮大なロックバラードでしっとり終了。
このオーソドックスながら聴き心地よい、クラシックなハードロックも匂わせるロックンロールは同時期に活躍していたSteppenwolfの雰囲気が一番近いかな?
彼らはカナダのバンドだということを踏まえると、The Beatles、The Rolling Stonesに前述のDavid Bowieなんかに憧れて当時世界中でロックンロールが流行ってたんでしょう。
#1ではVelvet Undergroundのカバーなんかをやってますが、あのドラッグにまみれたダウナーな雰囲気は薄め。
ここまで書くとなんだかちょっとカッコつけたおしゃれバンドかな~なんて思われるかもですが、特に初期はライヴで暴動ばかり起こすようなバンドだったとのこと。
1970年末から始まったパンクブームでは、旧年のロックバンドたちが侮蔑の的になった中、尊敬の念を集めていたのもそのせいか。
もちろん古さは感じるのだけど、こんな素敵なサウンドを奏でるアルバムを40年以上も前に作っていたなんて…
たまげるね。
今回もメタルではないけどメタルの源流的な作品でした。この手のはDr. Feelgood以来か?
そういえば最近れおるという歌い手さんの曲を聴く機会があって、(YouTubeの再生回数がどれもウン千万とかでたまげた。)近代的なシンセポップ?エレクトロポップ?で、かっこよかったし、良い曲だったし、すげーよくできてたしポップネス全開だったのだけど、
なんかちげぇんだよな。
いや、コレは音楽的な話じゃなくて、ただ俺の好みの話なんだけど、俺にガツンとくるのは、やっぱロックだなあと体感した出来事でした。
どうでもいいか。
おわり