Raven - All For One
おはようございます。
Iron MaidenやJudas Priestの影に隠れがちではありますが、根強いファンの方も多いはず。
私はアルバムで聴くのは今回が初めてですが、ちょこちょこ聴いていた限りではどタイプっぽいので、期待は高め。
今回聴くのはサードアルバム、「All For One」。
Allmusic☆4.5と評価も高いみたい。
それではいくぞー!
トラックリスト
#1 Take Control
#2 Mind Over Metal
#3 Sledgehammer Rock
#4 All For One
#5 Run Silent Run Deep
#6 Hung, Drawn & Quartered
#7 Break the Chain
#8 Take It Easy
#9 Seek and Destroy
#10 Athletic Rock
#11 Born to Be Wild (Featuring Udo Dirkschneider) (7" Single Cover Version)
#12 Ballad of Marshall Stack
#13 Inquisitor
#14 Mind Over Metal (Live Performance 1983)
#15 The Power and the Glory ('All For One' Sessions)
これぞヘヴィメタル!!!!!
骨太なディストーションサウンドに、Ba.&Vo. John Gallagherのハイトーン、スピード感あふれる勢いのあるリフ。
ヘヴィメタルの基本中の基本ですね。
クラシックが根底に感じられる前述のMaiden & Priestに対し、60年代ロックンロールの雰囲気が垣間見えるのがこのバンドの特徴でしょうか。
スピード感もあいまって同時期に活躍したVenomと並べて語られることが多いようです。
Venomといえば、スラッシュメタルやブラックメタルなどのエクストリームメタルの祖として著名ですが、このRavenもスラッシュメタル、スピードメタルには大きく影響を与えています。
ちなみになんとこのアルバムのツアーの前座には、ファーストアルバムを発売したばかりでブレイク前のMetallicaを起用していたそう。
(ツアー名が「Kill 'Em All For One」というのがまた面白い。)
どの曲も文句なしなんだけど、特に#6はしびれた。
のちのパワーメタルに影響を与えるであろうツーバス連打にこのアルバムで最もヘヴィで歪んだギターサウンド。
当時リアルタイムで聴いた人も同じように、いや、俺の10倍はしびれたに違いない。
リイシュー盤ということでボーナストラックが充実しているんですが、注目すべきはSteppenwolfのBorn to Be Wildのカバーね。
イントロでBorn to Be Wildと分かるんだけど、「コレRavenの曲だったっけ?」ってなるくらいRavenの音とノリでRavenのギターソロやるもんだから混乱してしまった…
ロックンロールベースが共通してる点もあってなおさら。
この曲にはちょっと先輩のドイツ出身バンド、AcceptからUdo Dirkschneiderが参加。
ツインで歌う「Born to Be Wild~」は圧巻です。
あと、ボーナストラックなのに#13の存在感すごすぎる。
気を抜いてたらイントロのギターリフで持ってかれ、終始ツーバスで展開するスピード感に置いて行かれる。
ボーナストラック含め曲数全15曲で1時間超えなのにあっという間だった…
最初から最後まで間違いのないヘヴィメタルでした。
とにかくあの骨太な音とハーモニクスの歪みが奏でるギターサウンドが好きすぎる。
コレはマジで生で聴きてぇ~~~。
今でこそ極度に細分化され複雑化しているHR/HMですが、その原点のひとつであるこの正しさあふれるRavenがクソ若造の俺を感動させてるわけですから、コレが"ホンモノ"なんでしょう。
まあまあレビューにも慣れてきたかな~と思いますが、まだ表現力が…
日本盤についてる解説みたいなのを目指してるんですが、まだまだ経験と語彙力が足りないな~。
ただ、始めてから感じるのは、ホントに真剣に聴くようになったな~と。
これまでは結局表面上でしか評価してなかったってことが分かりました。
そのバンドやそのアルバムのことを調べたうえで、極力歌詞も読みながら、ってやるとこれまでと全然違う感じ方ができるので、音楽に携わる人でやった事ない人にはレビューするのをオススメしたい。
継続すると機会がやってくるなんてこともあったりするし、俺もこれからどんどんやってくぞー。
応援よろしくな!!!!!(?)
おわり。