SUPERCAR - ANSWER
こんにちは。
さて、今回は解散後も日本のロックファンから熱い支持を受け続けている、
です。
NUMBER GIRLやくるりらと同時期にデビューし、スニーカー系と呼ばれ、日本の新しいロック時代を築いたバンドのひとつです。
約10年という長くない活動でしたが、解散後はメンバーそれぞれが音楽に携わりながら活動してる模様。
聴くのはラストアルバムとなった五枚目「ANSWER」。
ちょっと難しそうな雰囲気もありますが、いきましょー!
トラックリスト
#1 FREE HAND
#2 JUSTICE BLACK
#3 SUNSHINE FAIRYLAND
#4 WONDER WORD
#5 BGM
#6 DISCORD
#7 HARMONY
#8 RECREATION
#9 GOLDEN MASTER KEY
#10 THE WORLD IS NAKED
#11 SIREN
#12 LAST SCENE
#13 TIME
エレクトロニカに傾倒していたここまでの作風から一変し、サイケデリックな作風に変わったということで、#1からかなり浮遊感のあるシンセに四つ打ちビートと気を抜いていると吸い込まれそうな雰囲気。
続く#2も同様で、よりリバーブ強め、ベースもガッツり抜けて来て、独特の雰囲気を醸し出します。
それぞれの音ががっつり鳴っていて、普通なら浮いて聴こえちゃうんじゃないかというくらいですが、不思議と一体感が強く聴こえてきていいところまで引き込まれる。
シンセがめちゃめちゃ重要な役割をしていてたくさん鳴っているにも関わらず、バンドサウンドがしっかり聴こえてきて、浮遊感とギリギリでせめぎ合う感じ。
コレがこのバンドの魅力でしょう。
#4では浮遊感とビートはそのままにポップめなナンバーで聴きよい。ダウナーになりそうなところをふっと掬い上げられた感じ。このアルバムの発表後にシングルカットされたそうで、人気曲だったようです。
#4の他、#5、#8、#12もシングルで、この辺は少しサイケ感は抑え目でポップ。コレのおかげで落ち過ぎずに聴くことができます。
#11は浮遊感とダウナーな雰囲気はそのままに、シャッフルビートでジャジーなナンバーで個人的にはお気に入り。
ジャケットといい歌詞の世界観もかなりふわふわで、サイケデリックロックとか、シューゲイザーとまではいかないまでもドリームポップというと割としっくりくる感じ。
#6はたった歌詞が一行だったり、#5では「悪夢の上で」を「in my life」と英訳しているなどかなりイケてるな。
作曲はギターヴォーカル、シンセ担当の中村弘二。シンセが作り込まれているのは彼の功績ですね。
基本的にがっつり抜けてくるベースは古川美季。
曲に馴染みながらもがっつり主張してくるのは、ベース好きとしては非常に興奮するプレイです。
サイケデリックだったりダウナーだったりする曲調の基盤を彼女が増長させているといっても過言ではないでしょう。
解散後、ベースの古川美季とポストロック系のバンド、LAMAを結成し活動しているようで、このバンドの音楽性とつながる部分がありますね。そちらもチェックしたい。
作詞はギター担当の石渡淳治で、解散後はチャットモンチーや9mm Parabellum Bulletなどのサウンドプロデューサーを担当したりと活躍している人物です。
この作品ではシンセの浮遊感に同調したり、逆に対照の存在でいたりとギターの音色を自由自在に操って、曲の魅力に貢献しています。
ドラムの田沢公大も解散後は他アーティストのプロデュースを行いながら、一般職との両立をしているよう。
この作品ではかなり金物の動きが細かく繊細で、サイケデリックな雰囲気の原因はコレではないかと思っています。
メンバーがそれぞれこのバンドの音楽制作に真摯に取り掛かった結果生まれたサウンドなのかな、と個人的には思ったり。
五枚目のアルバムということもあるでしょうが、衝動ではなくかなり丁寧に作られた印象です。
サイケデリックというとちょっと敬遠してしまいがちな感じですが、浮遊感の中にポップさ、カッコよさ、美しさが同居し決して聴きづらい作品ではなく、うまくまとまった作品。
かなり評価の高いバンドということは知っていましたが、聴いてみると納得。過去の作品群も聴く価値十分と思うので、探してみよう。
気になっている方は是非。
最近PCの中身を整理したんですが、まあぬるぬる動く。
まあ空いた容量には音源が突っ込まれるだけなのですけどね。
みなさんも容量の使用は計画的に。
おわり
- アーティスト: スーパーカー,石渡淳治
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2004/02/25
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