Slash feat. Myles Kennedy and The Conspirators - Apocalyptic Love
こんにちは。
今回はLAメタルの代名詞と言っても過言ではないギタリスト、
Slash
のソロ作品です。
言わずもがなGuns N' RosesのギタリストとしてHR/HM界を牽引してきたアーティストの一人。
1995年以降はソロプロジェクトを含め多岐にわたる活動をしており、日本のアーティストではB'zの稲葉浩志ともフィーチャリングしたり、LUNA SEAのJのソロ作品に参加するなどもしています。
聴くのはソロとしては2作目、前作で共演した中でも知名度だけで言えば他のアーティストに圧倒されてしまっていたMyles Kennedyを、なんと一作まるまるフィーチャリングに迎えています。
かくいうMylesもLed Zeppelinの再結成の噂が流れた際には、Robert Plantの代役とも言われるほどの実力の持ち主。
Slashの興味を惹いたのも納得で、一作目の後のツアーではメンバーに抜擢されたそう。
興味を惹くどころかお気に入り、一作作ってしまうのも不思議ではなかったんだな。
それではいきましょー!
トラックリスト
#1 Apocalyptic Love
#2 One Last Thrill
#3 Standing In The Sun
#4 You're A Lie
#6 Halo
#7 We Will Roam
#8 Anastasia
#9 Not For Me
#10 Bad Rain
#11 Hard & Fast
#12 Far And Away
#13 Shots Fired
#14 Carolina
#15 Crazy Life
初っ端、ゴキゲンな縦ノリとワウの効いたギター、いや~わかりやすい。
そしてMylesのほんのり高音域にマイルドさも含みつつ、ブルージーな渋いヴォーカルがSlashの歪みにがっちりハマる。
音域や曲によって雰囲気は変えつつも、一番盛り上がるところで「コレがMyles Kennedyか…」と納得させるパワフルなヴォーカルで、Led Zeppelinを引き継ぐと噂されても文句は言えない実力です。
また全体的なコーラスワークも非常に魅力的で掛け合いやハモリがいつも気持ちいいところで入ってくる。この辺はライヴでの見どころにもなっているはず。
原則縦ノリで、ギター、ベース、ドラムのみで構成されたシンプルなハードロック。
この「必要な音を必要な箇所で必要な分だけ鳴らす」というのはどんどんテクニカルなプレイが要求されていった1980年代のHR/HM界を、ブルースを基調とした古典的でエモーショナルなプレイスタイルでぶち抜いたSlashを象徴するスタイルといえるでしょう。
ギタリストのソロ作品ではあるものの、Mylesの良さを引き出そうというのがメインにある印象も強く、だからこそ彼に合ったソリッドなハードロックが主体というのもあるのかも。
もちろんだからといってギターがおろそかになるはずもなく、特に右のチャンネルから流れてくるリードは、Mylesの歌に決して隠れてしまうことなくアピールは全開。
個人的お気に入りはシングルカットもされている#4。
超骨太の四つ打ちハードロックは問答無用で体を揺らされること間違いなし。
サビ前にくる、右チャンネルから聴こえるギターもクールでドタイプのナンバーでした。
あと#8はシビれたね。
ブルージーなナンバーが並ぶ中、ネオクラシカルなメインリフが飛び込んできた瞬間は鳥肌モノ。おそらく最もギターが主役になっているナンバーで、ギターソロでは速弾きも炸裂し激アツです。
決して古臭さは感じさせず、モダンなハードロックを作品通して楽しむことができました。
一作目でSlashとの相性という点で頭角を現したMylesの魅力も十分に発揮されており、Slashファンも納得の出来ではないでしょうか。
来月はメタルDJとして20分程度ですが、お時間をいただけることになっています。
しかも初のアナログレコードで回すということで、少々緊張しておる。
がんばるぞー!
おわり