WANIMA - Are You Coming?
おはようございます。
今回はなんと今話題のバンドのひとつ、
WANIMA
です。
時代に逆行しているといっても過言ではない当ブログですが、所謂流行りの「邦ロック」もたまにやるわけです。
熊本県出身のバンドで、2010年代の邦ロック勢の筆頭として活躍中ですね。私は家にテレビがないのであまり分かりませんが、メディア露出も多いようで、ネットでコラもよく出回っているのを見かけます。(コラに関しては本人たちは嫌がっているようですが。)
聴くのは2016年のCDショップ大賞にて準大賞を受賞した初のフルアルバム「Are You Coming?」。最近メタルが立て込んでいたので、フレッシュだ。
トラックリスト
#1 ここから
#2 夏の面影
#3 いつもの流れ
#4 Japanese Pride
#5 SLOW
#6 TRACE
#7 1CHANCE
#8 リベンジ
#9 いいから
#10 Hey yo...
#11 エル
#12 THANX
#13 また逢える日まで
メンバーが皆パンクを聴くようになって、Hi-STANDARDやMONGOL800に影響されたということで、正しく爽やかなメロコアです。ハイスタは#4では歌詞にも登場し、リスペクトを感じます。
ドラムのFUJIはX JAPANの影響もあるようで、ドラミングにパワーがあります。YOSHIKIもかなりパンクからの影響がありますし、いい形で影響していますね。
また、コーラワークがキレイなのも聴きどころですね。メインはベースのKENTAがとり、コーラスをギターのKO-SHINが担当。#1もハモリでスタートするところを考えると結構大事にしているよう。その分、というわけではないでしょうが、バッキングは原則シンプルにパワーコードをかき鳴らすパンクロック。あんまり難しい歌詞ではなく思ったこと感じたことそのままな感じや、「Hey!」と「Oh~」とか掛け声・掛け合いが頻繁に登場したり、13曲で40分程度というスピード感も王道ですね。ただ、ところどころクリーントーンが裏を打つレゲエ感のある箇所があるのは、KENTAのインスピレーションからでしょう。
あんまり難しい歌詞ではない、とは書きましたが、メロコアというと結構英詞になりがちなところ、このバンドは日本語でほとんどが占められているところが、少なくない邦ロックメロコア勢の中、頭ひとつ抜けた要因のひとつかもしれません。この辺はモンパチの影響かな?
このアルバムのコンセプトは「とにかく3人が好きって思える曲を集めた」ということで、初のフルアルバムらしい初期衝動が詰まった彼ららしさを十分に表現できた作品になっているといってよさそう。ポップで馴染みやすいナンバーが並んでいます。この後の作品でまた別の観点を意識して洗練されるとどんな作品に仕上がるのか、気になりますね。
久しぶりに流行に乗ったレビューと思いきや、5年前の作品なのでむしろ中途半端に時代遅れなのでは?と思ったけど気にしないでおこう。あまりこういうバンドをアルバムで聴く機会も少ないのでなかなか悪くないよね。次の邦ロックは何がくるか楽しみです。
おわり