Of Machines - As If Everything Was Held In Place
こんばんは。
今回はアメリカン・ポストハードコア、
Of Machines
です。
2006年にジョージア州アトランタにて6人編成という大所帯で結成したバンド。2010年に活動停止、2013年に再開したようですが現在は解散してしまっているようです。聴くのは彼らの唯一のスタジオアルバム「As If Everything Was Held In Place」。アメリカン・ポストハードコアは昨年末のAmystの「Seeker」以来半年ぶりと久しい。メタルが連続じゃないのも久しぶり。
トラックリスト
#1 Introduction
#2 Things Too Visible To See
#3 It Must Belong Somewhere
#4 Reset, Reflect
#5 Sailing Alone Around The Room
#6 As If Everything Was Held In Place
#7 Becoming Closer To Closure
#8 Lost In Translation
#9 I Write This In The Hopes Of...
#10 Weaving The Values That Sustain Us
#11 An Autobiography In Vivid Color Pt. 1
#1はゲーム音楽を思わせるエレクトロニカなSEで、2000年代後半のニュースクールな雰囲気。そしてそのまま#2へ入るわけですが、結構がっつりなバスドラムのアタックと、しっかり歪んでヘヴィなギターリフがなかなかカッコイイ。やっぱ経歴みてナメてかかっちゃいかんな、というかさすがアメリカン・ポストハードコアといったところか。
ヴォーカルはクリーンとシャウトと分担され二人体制。二人ともに咆哮といえるような全力の叫びを聴かせてくれ、特にクリーン担当のDylan Andersonの高音はシャウトといっても過言でないパワー。また、時折#1を思わせる機械的なサウンドはシャウト担当のBennett Freemanによるもの。派手さをシンセに頼るわけでなくワンポイントで入れてくるあたりも評価したい。
そして個人的に注目したいのは、少々リバーブが強めな伸びやかなギター。トレモロでより浮遊感を強調したフレーズも多く使用され、バッキングに華やかな印象を与えます。かと思えばヘヴィなフレーズが飛び込んできたり、グッと切り替えしてくるあたりもイイ。
#5は全体的にどのパートもリバーブ強めのメロウなバラードナンバー。このバンドのギターの魅力が最大限、かつDylanのパワーやドラムのアタックもしっかり聴けるナンバーです。その後のタイトル曲でもそれらの魅力を発揮、特に浮遊感の強いギターサウンドを聴かせてくれながら、そこにブレイクダウンが導入され、メタルコア寄りな雰囲気に興奮してしまったな。クールなヴォーカルパートもあったりとやはりタイトル曲ということで気合い入ってる。
プロダクションとサウンドエンジニアはCameron Mizellという、The Word AliveやA Skylit Drive、Woe, Is Meなど00~10を盛り上げてくれたニュースクール・ハードコア勢御用達の人物。もちろんバンド自身のレベルの高さもあるだろうが、バンドの強みを生かしつつ、ここまでキレイなサウンドに仕上がったのも彼の力も十分にありそう。
もうちょいヘヴィでベースが抜けてきてもいいかなと思いつつ、曲の完成度は決して低くない。全体的にメランコリックでメロウな雰囲気で統一され、作品の世界観やバンドのサウンドを知ることができる良作と思います。評論家からの評価も概ね良いようなので、ポストハードコア好きな方なら普通に楽しめる作品だと思います。
昨日久しぶりに居酒屋に出向きました。初めてお会いするTwitterのフォロワーさんと飲んだんですが、やはり居酒屋での雑談楽しいな~。コロナも落ち着いてきたしもっとバカの居酒屋やりたい。
おわり