Amyst - Seeker
お久しぶりです。
Amyst
です。
活動拠点はアメリカ?のようですが、メンバーはウクライナや南アフリカ出身とのことで、グローバルなバックを持つ異色のバンドです。聴くのは3枚のEPをいくつかデジタルリリースしたのちの、それらをまとめた1stフルアルバム。(初のCD化だそう。)これまで聴いたものだとAll You Can EatとかGhost Irisあたりの系統かな?
トラックリスト
#1 We'll Play With Fire Ants Until The Water Floods The Mound
#2 Let's Go Things We Don't Do In Real Life
#3 I'll Always Be Around
#4 To Sketch Memories In Stars
#5 The Way Mickey Wears Her Shades
#6 I'd Trade You For A Dream Catcher
#7 Magical Creatures
#8 Discovery Of The Bicycle
#9 Letter To Grace
#10 Don't Cry, Someone Might Hear
#11 The End Of The Carousel
#12 The Elephant (Original)
#13 Monsters
#14 Befriend The Ghost
#15 Sand Castles
#16 The Eastern Silhouette
#1~#6が3rd、#7~#11が2nd、それ以降が1stからのナンバーという構成。
やたらタイトルの長い#1はシンセのイントロ、堅いブレイクダウン、飛び込んでくる咆哮と想像通りの現代的なやつ。シャウトとクリーンヴォーカルはしばしば同時に歌っており、ツインヴォーカル体制かな?後半にシンセドラムになりエレクトロニカ感が強くなったあと、ガッツリヘヴィでアグレッシヴになり、中途半端にハードコアやってるわけじゃないことが伝わってきます。
続く#2もシンセ色が強いので、エレクトロニコアというのが一番しっくりくる。もちろんエモいシャウトと低音を効かせたブレイクダウンもしっかり鳴っているので、トレンドは押さえています。特にバスドラムのアタックが強く、パワーがある。シンセがそこそこ派手な分、全体的なテクニカルさは控えめです。
ハードさが特に強い#4ではバスドラムの高速フレーズが聴きどころ。逆に#3、#5はちょっとサビがポップだったり優しめの音もあり、緩急もしっかりつけています。また、#6はシンセの派手さ、ハードコアさ、クリーンのメロディアスさの要素がすべて前面にでてくる彼ら全開のナンバーです。
中盤(2nd)はハードさもありつつノリやすくメロディックなナンバーが多めで、アレンジも少し細かめ。左チャンネルで歌うようなギターが常に鳴っており、好きな人には心地よい。#7、#8あたりはかなり日本でウケそうな雰囲気です。このスタイルをより洗練させ、メタルコア色も強めたのが3rd、というイメージかな?
逆に終盤(1st)はエレクトロニカ音は影を潜め、ロックサウンドが中心です。シンセが少ない分、アレンジも結構派手になっています。アタック音がだいぶ弱くなっており、ここら辺は録音環境や担当エンジニアが違うのかも。#14ではヴァイオリンがフィーチャされているようで、かなりしっとりしたナンバーになっています。
メロディックメタルコアをベースにしつつ、3rdに向かうにつれて、ドラムも含めたシンセの音色やヴォーカル、ヘヴィパートの使い分けで展開に幅が増えており、こういうのは色々な音楽を手軽に聴けるようになった時代の強みですかね。
16曲と曲数多めですが1時間を切っており、ほぼすべての曲が3分半未満と短く、配信時代を意識してのことでしょうか?短くまとめられていることや前述の展開や音色、ヘヴィさやアタック音の強さもあり、個人的にはそこまで飽きずに聴けました。何かスペシャルなものを感じる・・・とまではいきませんが、単純に完成度が高いので、このジャンル好きなら問題なく楽しめるでしょう。
めちゃめちゃ久しぶりに書いたけど、まだ感覚は失ってないので良かった。あと普通にメタルはいいな。ということで、2月に渋谷でメタルDJとして出演することが決定するなどし、コレはもうメタルになるしかない。やったー!
おわり