ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Stone Temple Pilots - Tiny Music... Songs From The Vatican Gift Shop

こんばんは。

 

さて、今回はアメリカからオルタナグランジの代表バンドのひとつ、

Stone Temple Pilots

です。

 

1990年代の中盤にデビューアルバムを発表し、二番煎じと批判を浴びつつも当時の流行ど真ん中の作風で有名になったバンドです。売れっ子になったものの、初代Vo. 故Scott Weilandの素行の悪さで波乱も多かったよう。(途中ScottはGN'Rのメンバー達とVelvet Revolverをやっていますが、そちらでもいろいろ揉めたよう。)Scott不在の時期はLinkin Parkの故Chester Benningtonが在籍していたことでも有名ですね。

 

聴くのはサードアルバム「Tiny Music... Songs From The Vatican Gift Shop」。なんか可愛いタイトルですが、ジャケは少々奇妙な感じ。系統としてはグランジのようなので、Pearl Jam好きとしては期待していいかな?

 

 

 

Tiny Music...Songs From The Vatican Gift Shop

トラックリスト

#1 Press Play

#2 Pop's Love Suicide

#3 Tumble In The Rough

#4 Big Bang Baby

#5 Lady Picture Show

#6 And So I Know

#7 Trippin' On A Hole In A Paper Heart

#8 Art School Girl

#9 Adhesive

#10 Ride The Cliche

#11 Daisy

#12 Seven Caged Tigers

#13 Meatplow [Live]

 

 

#1はインスト。ほんのりYesを思わせる音感とアレンジ。まさにプロローグって感じの幕開けから本編の#2へ。

 

ヘヴィ過ぎず程よく歪んだ、ちょっとハードロック調な雰囲気。決してテクニカルではなく複雑でもないが、各パートの気の利いた演奏で作り上げられる音楽。そう、これがPearl Jamが3枚のアルバムで完成させたオルタナグランジだ。

 

Scottはちょっとしゃがれていながらも、うまーく力の抜けたクセのない声。このジャンルってヴォーカルも含めて全部のパートがバランスよく聴こえてくるのが特徴のひとつだと思うんですが、例に漏れずScottの歌も曲にしっかり溶け込んでる。#6はThe Carpentersを思わせるようなソフトな音色と曲調ですが、こちらでは囁くようななめらかな歌を聴かせてくれます。

 

Velvet Revolverのヴォーカル決めで、「元のバンドに聴こえてしまうから」という理由でいくつかの有名なバンドのヴォーカリストが候補から外れた中、Slash達に認められただけあって、曲に合わせた歌をこなせる表現力が彼の持ち味でしょう。Velet~は結構ストレートなHR/HMなので、それをこなしたのだから納得です。

 

そして前述の通り、各パートがバランスよくいい演奏してる。ベースのRobert DeLeoとギターのDean DeLeoは実の兄弟で、二人とも結構自由にフレーズを弾いているのに完全にマッチしてるのは肉親というのもあるのだろうか。

 

ギターはカッティングがかなり印象的です。多くの曲にアツいギターソロが入っているのも聴きどころのひとつです。もちろん歪みでイケイケなだけでなく、綺麗なクリーンも聴けたりと豊富なアプローチを見せてくれます。

 

ベースは細かく音数の多い曲や曲の核を担うような印象的なフレーズを弾いていたりと、基盤を支えるだけでなく彩りを与えるのにも一役買ってます。#7なんかはRHCPFleeを思わせるプレイで激アツです。基本的に結構抜けてくるので気持ちいい。俺がベース好きだから傾聴してるのもあるかもですが…

 

また、時折Scottにハモったり掛け合いで入ってくるのはRobertのよう。コレが結構気持ちいい。

 

基本はロックサウンドですが、キーボードなども色濃くフィーチャされており、#9ではアディショナルプレイヤーによるトランペットソロが入っているなど、面白いアプローチも多数。また、一部のピアノなどはメンバーが演奏しているようで、器用なアレンジといいバンド全体で細かいところまで曲を作り上げているようです。

 

プロデューサーはPearl Jamの多くの作品も担当した大物Brendan O'Brienですが、バンドの良さを引き出すことにおいて彼の右に出る者はいないのではないか。いや、プロデューサーってそういう仕事する職業ではあるけれども、彼の場合多くの指示を出すのではなく、ちょっとした助言でバンドの強みを一気に引き上げてそう。勝手な想像ですが。間違ってたら恥ずかしいな。

 

STPの作品も1st~5thまで担当したようで、オルタナグランジの隆盛には彼の存在は欠かせなかったでしょう。もちろん、特にオルタナティヴロックって、バンドの実力あってこその音楽な気がするので、STPとBrendanの相性は抜群だと言えると思います。

 

どの曲も聴き入ってしまい、結構時間経つの早かったな。個人的には#7、#9、#10は特によかった。二番煎じと言われたらそれまでな気もしますが、Pearl Jam好きなら十分に楽しめる作品。一聴の価値ありと思います。

 

 

今年もそろそろ終わりに近づいてきていますが、なんとか年100レビューには到達しそうです。いつも応援ありがとな!過去のレビューを見返すと、今以上に内容が薄くて笑ってしまいますが、たまには読んでやってください。

 

・・・書き直そうかな

 

 

おわり

 

 

 

Trippin' On a Hole In a Paper Heart

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Adhesive

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