Donots - Amplify The Good Times
こんばんは。
さて今回は、ドイツのポップパンクバンド、
Donots
です。
ドイツというとHR/HMのイメージが強く、このシーンでは一番有名かな?1993年から今まで初期のメンバーチェンジ以外はほとんどなく、コンスタントに活動しており、2018年に発表した作品も本国のチャートで4位と、かなりしっかりとしたキャリアを持つバンドです。日本にもPUNK SPRINGで来日経験がありますね。聴くのは五作目のスタジオアルバム「Amplify The Good Times」。
トラックリスト
#1 Get Going
#2 Saccharine Smile
#3 Friends (Fucked)
#4 Hours Away
#5 Big Mouth
#6 Lady Luck
#7 That's Armageddon
#8 Rollercoaster
#9 My Stereo's A Liar
#10 Worst Friend / Best Enemy
#11 Up Song
#12 Someone To Blame
#13 Oh Yeah Oh Yeah
#14 Private Angel
#15 Bad To The Bone [Live]
#16 We're Not Gonna Take It [Live]
ブリッジミュートで刻む8ビートでノリよくスタート。しっかり縦ノリポップパンクで期待通りの感じです。ポップパンクというとテーマもオールドスクールなものよりポップになりがちですが、Donotsはタイトルを見る限りその辺はヤンチャでワルい感じで、「Oi! Oi!」のノリを継承している部分は多い模様。
#7、#8、#11あたりはまさにそんな感じなんですが、#4や#5、#12では横ノリで平和なナンバーを聴かせてくれたり、#10ではちょっとシリアスな雰囲気もあり、単調になりがちなポップパンク作品のバランスをうまく調整しています。
ライヴで歌いたくなるようなフレーズというかノリが多くて、 コレってこのジャンルの決定的な特徴であり一番のポイントだと思います。Green Dayが1990年代から牽引してきて、2000年代前半に開花したわけですが、本当にこの時代は輝いてるバンドが多い。Green Dayが「みんな着いて来い!!」ってやって、Simple PlanやSum 41が「よっしゃみんなで楽しもうぜ!!」ってやってた。
Donotsも例に漏れず、この作品もそれを体現しているアルバムになってるんですよね。
(この作品の発表は2005年。)2010年代は少しオルタナティヴでカッコつけたポップパンクが多い印象ですが、俺たちが聴きたいのはそういうんじゃなくてもっと「楽しめる」やつだなあ、と。
「カッコつけてないで一緒に歌おうぜ!」
ポップパンクはこうでなくっちゃ、と思わせてくれる作品でした。
「ポップパンクのレビューは難しい」と思っていたんですが、いい作品に出逢えばそんなことはないのかもしれません。或いは私のレビュー力がアップしたのか。レビュー力ってなんだ。
おわり