All Out War - Condemned To Suffer
こんばんは。
さて、今回は
All Out War
というクロスオーバースラッシュバンドです。
日本語での情報に乏しいバンドですが、1991年から活動しているようで、休止期間が2年ほどあるものの、現在でも活躍中のよう。
広義のハードコアはちょこちょこやってますが、クロスオーバーとなるとAgnostic Front以来かな?しっかり聴いたことないのでどうくるのか楽しみです。
トラックリスト
#1 Straight Toward Extinction
#2 Condemned To Suffer
#3 Bleeding The Weak
#4 Heaven's Coming Down
#5 Two-thousand Years
#6 From The Bottom
#7 Destined To Burn
#8 Pray For Salvation
#9 Hypocrites Of The Revolution
#10 Vengeance For The Angels
#11 Rise Of The Anti-christ
#12 Gone Forever
一番最初のトラックっていうのはそのバンドのイメージを決定づけるナンバー、というのがセオリーですが、今回、一発で瞬時に掴めた。
ツーバス連打、低音のリフ、超前ノリツービート、次々に繰り出されるシャウト…
しかしながらテンポが落ちるところでは後ろノリになったりして、ビートにメリハリをつけることでより一層パンクの勢いを際立たせる一方で、スラッシュメタルらしいキメのリフが多く登場するだけでなく、ブラックメタル然としたトレモロリフも多く、メタルファンなら唸ること間違いなし。前述のAgnostic Frontが「ヘヴィなハードコアパンク」というイメージなのに対し、こちらはどちらかというとメタル寄りかな?
クロスオーバースラッシュとはよく言ったもので、ただスラッシュメタルとハードコアパンクの中間というだけでなく、このふたつが持つヘヴィさと勢いのいいとこどりをしたジャンルですが、まさにそれを体現しているといえます。頭を振らなきゃ聴いていられないぜ…
ジャケットのイメージ通り、作品全体を通して禍々しい雰囲気で展開し、かなり世界観は作り上げられている模様。もちろん惰性で暗い雰囲気の曲を続けて繋げているのではなく、テンポチェンジやノリの変化で、パンク的あるいはメタル的な角度から、「ハードコア」にアプローチしているため結構飽きずに聴いていられる。
また、このジャンルにかなり適した音作りがなされており、音が極端に低い訳でも、やたらギターを重ねているわけでもないのに、気持ちいい歪みとヘヴィさなのもポイント高い。
かなりコンスタントに作品を発表しつづけているわけですが、これだけポイントを確実に押さえた作品を作れるわけですから、このキャリアも納得。今年に入ってフルアルバムも発表しているみたいですね。日本に来たりしないだろうか…スラッシュメタル周りが好きな人は結構楽しめる作品になってますので、是非。
この勢いのバンドは久しぶりだったんですが、やっぱりいいな。というかこの手のジャンルはいつ聴いてもいいな。
メタルはいいぞ。(ダメ)
おわり