Incubus - Enjoy Incubus
おはようございます。
さて、今回はアメリカの中堅、
です。
ターンテーブルのメンバーがおり、ラップロック系統のバンドとしてデビュー。その後徐々に音楽性を変えながら確実に人気をつけてきたバンドです。実は個人的にレビューを楽しみにしていたひとつだったり。
聴くのはメジャーデビューEP「Enjoy Incubus」。初期の音源ですね。
トラックリスト
#1 You Will Be A Hot Dancer
#2 Shaft!
#3 Take Me To Your Leader
#4 Version
#5 Azwethinkweiz
#6 Hilikus
初期の音源ということで、クリーントーンのカッティングと跳ねるビートとめちゃめちゃファンキー。かつ盛り上がるところではヘヴィさもありファンクメタルというイメージ。
ベースのスラップがあったり、Brandon Boydのヴォーカルスタイルと感じが初期RHCPの気が強く、かなり影響されてると見た。ただし、前述のターンテーブルKid Lyfeのスクラッチもあり、ヒップホップ要素も。#2はシャウトパートのあるハードコアなナンバーで、今と比較するとかなりアンダーグラウンドな音楽性です。
この手のバンドと同じように各パートが暴れまくるように演奏され、ヘヴィさを強調しつつ全部の音が目立ってくるのが聴きどころのひとつ。特に#1や#4のようにチャンネルががっつり分かれている曲ではいろんな方向から音が聴こえてくるので楽しい。
ギターソロも多く導入されていたり、ユニゾンやキメのフレーズを途中に突然挿入してきたりと、楽器隊の活躍を押し出しているようです。何よりそれが息ぴったりで演奏されるので気持ちいいんだよな。
#5ではホーンを導入し、全体的にリズムが跳ねながらユニゾンし、更には裏声が入ってきてファンク感MAX。E,W&Fのロックバージョンみたいだ。#6もシャッフルビートでファンキーかつ、スクラッチも多くヘヴィなパートもあり、ここまでの集大成のようなナンバーでラストをうまく締めるなあ。
今のIncubusをイメージしてると度肝を抜かれますが、Brandonのセクシーな声の片鱗はこの時すでに見えており、落ち着いて歌っているところではそれが感じられます。
バンドの音楽性の変化には賛否両論ありますが、好き嫌いはあれどどっちにしてもレベルが高いとなんだか納得してしまうんだよな。今話題のバンドの10年後とかも期待しておきながら、のちのち古参ぶる準備をしておくか。
おわり