ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Exhumed - Anatomy Is Destiny

こんばんは。

 

 

さて、今回はアメリカのデスメタルグラインドコア

Exhumed

です。

 

1990年初頭から活動を開始し、デスメタルの創成期を支えたバンドのひとつです。

前回に引き続きかなりエクストリームなやつですが、このジャンルは初かな?

 

聴くのは3rdアルバム「Anatomy Is Destiny」。

タイトルもジャケもホラーです。(ジャケは時計仕掛けのオレンジか?)

 

覚悟して、いきましょー!

 

 

Anatomy Is Destiny

トラックリスト

#1 Anatomy Is Destiny

#2 Waxwork

#3 The Matter of Splatter

#4 Under the Knife

#5 Consuming Impulse

#6 Grotesqueries

#7 In the Name of Gore

#8 Arclight

#9 Nativity Ocscene - A Nursery Chyme

#10 Death Walks Behind You

#11 A Song for the Dead

 

 

恐怖を煽るインストナンバーを終え、怒涛のブラストビート。

 

待ってました。

 

2003年の作品ですが、派手さは薄く、堅実なオールドスクールデスメタルです。

 

よりアグレッシヴさを求めたスラッシュメタル」とはよく言ったもので、それを体現するようなヘヴィさ、スピード感、エクストリーム感。

特筆すべきは、バスドラムバチバチ激烈連打による低音の厚みです。

基本的にこの手のジャンルはドラムがかなり重要な役割を果たしますが、Exhumedの音の分厚さへの影響は尋常じゃない。

 

ヴォーカルはツイン体制で、掛け合いも多く、それが曲を勢いづけており、スラッシュメタル由来と思われるリフも気持ちよく、もはやこの激しい淀みの中ではメロディックとも言えるソロは圧巻。

曲間もほぼないので、休む間もなく首が動く動く…

 

個人的に一番のお気に入りは#7。

イカシたリフは気持ちいいわ、前述のブラストのおかげで分厚いパートもあり、このアルバムで最も派手ながらもメロディックなソロ…

完璧なデスメタルを聴かせてくれます。

 

前回のAll Shall Perishは比較的デスメタル寄りではありましたが、やはり決定的な違いはブレイクダウンでしょう。

デスコアは「お前らこのスピードでもついてこれるよな!?」って感じなんですが、デスメタルは「今日はお前らを殺しに来た」という感じで、ただただ圧倒される。

もちろんこちらは首が取れるほど頭振ってノリにいくわけですが、そんなことお構いなしに圧倒的な音を突き付けてくる。

 

コレがデスメタルとデスコアの違い。

いつかTerrorizerを生で観た時を思い出すなあ…

 

日本でデスメタルの話をするときには真っ先に出てくるバンドではないですが、確実で一流のデスメタルを聴くことができる作品です。

おそらく本国ではもっと重要な、このジャンルを語る上で欠かせない位置づけのはず。

デスメタルってなんだろう?」と思ったら聴いてみてください。答えはここにある。

 

 

デスコアとデスメタルを連続で聴くことにより、両者の違いが判るようになりました。

まあなんとなくはわかってはいたんですが、アルバムとして聴くことでより明確にノリの違いがわかりますね。

 

あと、ここまでのエクストリームミュージックだと、ほぼ抑揚ないんですが、それでもいいと思えるのってすごいな。

そこには曲のアレンジや展開、そのバンドのいるジャンルや期待感などもあるかな?

それを確立するのがやはりプロ、というところだろうか。忌避されがちな界隈ですが、学ぶところは大きい。

 

やはりデスメタルはいいな(ダメ)。

 

 

おわり

 

 

 

In the Name of Gore

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A Song for the Dead

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Anatomy Is Destiny

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