Living Colour - Stain
こんにちは。
さて、今回はアメリカのハードロックバンド、
Living Colour
です。
日本ではあまり目立たない感じがしますが、本国ではそれなりに有名なよう。
5年間の解散期間をはさんでるものの、1983年から今まで活動しており、キャリアは結構ありますね。
ハードロックに分類されていますが、少々エクスペリメンタルでオルタナティヴな志向が強いようで、今回聴く4thアルバム「Stain」は、当時の流行であったオルタナ/グランジを意識した作品とのこと。
ちょっと面白そうです。
聴いていきましょー!
トラックリスト
#1 Go Away
#2 Ignorance Is Blis
#3 Leave It Alone
#4 Bi
#5 Mind Your Own Business
#6 Ausländer
#7 Never Satisfied
#8 Nothingness
#9 Postman
#10 WTFF
#11 This Little Puig
#12 Hemp
#13 Wall
ミドルテンポのスラッシュ然としたナンバーでスタート。
ヘヴィなギターリフ、ゴリゴリと浮き出てくるベース、Corey Gloverのこぶしの効いたヴォーカル、Black Sabbathを彷彿とさせる暗い雰囲気…
コレを最初に持ってくるって結構変態だな、と思ってたら、時折ファンキーなビートとベースに切り替わり変態度が増幅。
おっとコレは期待していいな?
続く#2は逆にファンキーなノリを主体にヘヴィさを絡めてくるスタイル。
ファンクメタルといえばやはりExtremeですが、彼らを「明」とするならばこちらは「暗」という感じ。
初期は「黒いLed Zeppelin」と呼ばれていたそうなので、王道ハードロックだったのかな?
この「Stain」はエクスペリメンタルな傾向に舵を切った作品のようですが、チャート成績は良好だった模様。
この時期は流行の変化により方向転換を余儀なくされ、その後散っていったHR/HMバンドが数多くいたわけですが、かつてのハードロック感をベースにしつつ、ファンクを取り入れながらも暗い雰囲気を出したこの作品は、当時は唯一無二だったのかもしれません。
結構テンポチェンジや変拍子もあったり、サンプリングなんかも出てきて実験的なのもオリジナリティを際立たせます。
あと全体的にギター、ベースが変態的でクセになる。
ベースはゴリゴリでかなり抜けてくるし、リードギターが結構自由に弾いてて聴いてて楽しい。
そしてなによりどの曲も「ヘヴィ」です。
曲調は明るい曲でも暗さがぬぐえないのは、リフや楽器が生み出すこの「ヘヴィ」さが要因ですね。
前述のExtremeとの決定的に違うのはココでしょう。
あと数歩間違えればエクスペリメンタルバンドになってしまいそうなハラハラ感を持ちつつ、「次はどう来る…?」と期待してしまう、楽しい作品です。
後半に進むにつれてエクスペリメンタル要素が強くなってるんだが、策略だな?
初心者向けとまでは言えませんが、決して聴きづらいわけではないのでご安心を。
エクスペリメンタルに耐性があるメタル好きはクセになると思う。オススメです。
1990年代前半にロックシーンで活躍したバンドは、ストレートでカッコイイグランジバンドと、変態さ全開のオルタナバンドの二派に分かれていたようですね。
オルタナ/グランジというくくり、どういうニュアンスなんだろう?と思ってたんですが、そういうことですね。
やっぱりレビューやると新たな発見があって勉強になるなあ~。
完全に日常生活に不必要だけど。
おわり