Mercenary - Architect of Lies
こんにちは。
Mercenary
です。
1991年から活動し、多くのメンバーチェンジを経ながら現在まで活動中、現在までに7作のオリジナルアルバムを発表しています。
聴くのは5作目「Architect of Lies」。
デンマーク勢はDizzy Mizz Lizzy以来三度目の登場、北欧メロデスということで期待も高まります。
いきましょー!
トラックリスト
#1 New Desire
#2 Bloodsong
#3 Embrace the Nothing
#4 This Black and Endless Never
#5 Isolation (The Loneliness In December)
#6 The Endless Fall
#7 Black And Hollow
#8 Execution Style
#9 I Am Lies
#10 Public Failure Number One
#1はヘヴィながらもシンセのイントロが印象的。
ブレイクダウンが特徴的でサビはクリーンヴォーカル、サビにもシンセが敷かれ、リフも叙情的というよりハードコアっぽくメロデスというよりもメロディックメタルコアと言ったほうがしっくりくるな。
ただ、ギターソロは叙情的にキメてくるタイプ。ここはメロデス寄りです。
アルバムや曲のタイトル的に「嘘」や「虚無」、「終焉」のようなかなり退廃的なテーマの作品のようですね。
5作目ということもあるのか、1991年始動のバンドにしてはかなり現代的な音色。
続く#2もハードコアながらもメロディック、クリーンヴォーカルはよりパワーが増し、パワーメタルに通じるものも感じさせます。
特にテンポ遅めのナンバー(#5)などは叙情さも強めで、パワーメタル感が強め。
平均の曲長が5分超えと少々ボリューム多め。少々飽きそう・・・なところでメタルコア全開の#6のリフが飛んできたのは結構ヤラれた。
ブレイクダウンの強さとリフのカッコよさは安定、ギターソロもツインギターでイカしてます。
#8もメタルコア要素強めかつMikkel Sandagerの脱帽もののパワーヴォーカル、このタイプのハードコアナンバーのほうが個人的にはタイプかな。
現在は4人体制ですが、この作品(2008年)当時は6人体制でクリーンとグロウルは担当が分かれていた模様。
現在は当時からベース/グロウル担当だったRené Pedersenがクリーンも担当しているようですが、この作品でみられるパワーメタル顔負けの声を出せるのだろうか…
この作品では何よりキーボードがカギを握っている印象。当時のキーボード担当はMorten Sandager。
作品のヘヴィさもそこそこに、中音域の分厚さを担っているのがこのキーボードで、上物の派手さもさることながら、音圧への貢献度も高く、キーボードを擁するメタルバンドというとやはり前面に押し出すことが多い印象なので、この使い方は少々珍しいか?
クリーンヴォーカルの割合が多いので、メロデス作品として聴くとちょっと拍子抜けしてしまいますが、リフのカッコよさ、ヴォーカルの強さ、音の重さや厚みなど、メロディックメタルコア/パワーメタルとして聴くと完成度としては上々の作品。
ただ、なぜかこのアルバムだけ英語のWikiページがないので、あまり評価されていない作品か・・・?
他の作品も聴いて確かめたいところですね。
3月も半ばで暖かかったり寒かったり大変ですが、もう3月も半ばだという事実で心がしんどい。
早くも一年の4分の1が終わろうとしている。つらい。
おわり