Aldious - District Zero
こんばんは。
今回はジャパメタ界隈で地味に(?)話題の
Aldious
です。
最近増えつつあるガールズメタルバンドないし、「嬢メタル」というスタイルの先駆的な存在として活躍中ですね。
聴くのはサードアルバム「District Zero」。
あんまり聴きなれないメタルなので楽しみ。
それじゃいきましょー。
トラックリスト
#1 Scrash
#2 Misty Moon
#3 Ground Angel (Album Version)
#4 夜桜
#5 Escape
#6 Scabby Heart
#7 Desolate Love
#8 Raise Your Fist
#9 White Crow (Album Version)
#10 Re:peatedly
#11 菊花
リードトラックはオーソドックスでメロディックなパワーナンバー。
ライトなHelloweenという感じかな。バッキングが全体的に丁寧な印象です。
ドラムスのArutoは幼いころからクラシック音楽で打楽器を担当、その後メタルのコピーバンドでドラムを担当していたそうで、なるほど、安定的なドラミングです。
ギターはヘヴィさは薄いものの、歪みは綺麗に作られていて、細かいフレーズも気持ちよく入ってきます。
ヴォーカルは過去に二名在籍していたようですが、このアルバムではRe:NOが担当。(そのRe:NOも病気のため脱退しており、現在はヴォーカル不在らしい。)
パワーのある伴奏に対し、かなり優しくなめらかな歌声。
BPMもそれなりに速く、バスもドコドコしてるし、16分の細かいギターリフが多用されているにも関わらず前のめりでないバッキングにかなりマッチしててなかなか面白いです。
ただ、ひとつ。
「なんか物足りない。」
多分ゴリゴリのHR/HM好きのほとんどはこの感想を抱くのではなかろうか。
この特徴的なノリと優しい歌はかなり魅力的ではあるのだが、ほとんどアルバムを通してこの調子なので少し退屈してしまう。
何よりヘヴィさが薄いなあ。
クラシックなHR/HMファンは、パワー・ヘヴィ・スピードの3つの要素の少なくともひとつはずば抜けていてほしいと思ってしまうところ。
ちょっと老害みたいだな…
でも、ある意味それを逆手にとった音楽性という新しい方向性なので、賛否両論ありつつもハマる人にはハマるかも。
アルバム全体としては個人的にはあまりタイプではないのだけど、#6のイントロのリフとか全体的なギターの歪み具合など、細かい部分で「いいねぇ~」ってなるところは割とありました。
逆に言うとメタルの入門としてかなりいいバンドかもしれません。
メタルに興味が出始めたという人は一度聴いてみて。
ここで踏みとどまれるか、沼の底に引きずり込まれるかはアナタ次第です…
メタルというジャンルは音楽ジャンルの中でも特に細分化が進んでいるジャンルのひとつですが、聴きやすいものから意味不明なものまで、本当にいろいろだなあと思います。
でも世間からしてみればデスメタルとメタルコアは同じのようです。
どうかしてるぜ!
耳鼻科行って耳付けなおしてもらえ!
というようなことを言い出したらもう手遅れだと思って大丈夫です。
大丈夫じゃないけど。
せめてもの償いに僕はレビューを続けます。(?)
おわり