Therapy? - Troublegum
おはようございます。
さて今回は約2ヵ月半ぶり2回目のレビュー、
Therapy?
です。
聴くのは通算4枚目のスタジオアルバム「Troublegum」。
前回レビューした「Face The Strange」から1年しか経っていないにも関わらず、シングルやコンピレーションを3作はさんでの作品となっており、本当に多作なバンドだなあ。
そしてスタジオアルバムの中でもっともチャート成績が高く、All Musicで4.5と高評価の作品です。
前回はだいぶ衝動的で粗削りな印象でしたが、今回はいかに。
いきましょー!
トラックリスト
#1 Knives
#2 Screamager
#3 Hellbelly
#4 Stop It You're Killing Me
#5 Nowhere
#6 Die Laughing
#7 Unbeliever
#8 Trigger Inside
#9 Lunacy Booth
#10 Isolation
#11 Turn
#12 Femtex
#13 Unrequited
#14 Brainsaw
前作の衝動的なグランジ感はそのままに、少し明るくリズミカルというかノリやすくなったな、という印象。
かなり音作りやフレージングが丁寧で洗練されているな?
ギターの歪みの強さやほぼ曲間なしで進むことでこれまでの雰囲気を出しつつ、ドラムが前ノリ過ぎなかったり、丁寧な曲作りで聴きやすくなってるイメージ。
#2なんかはサウンドこそ歪みが強めではありますが、曲調やフレージング、ヴォーカルに優しささえ感じます。
#5はもはやポップパンクだし、#6はミドルテンポで新鮮、もちろん前作の雰囲気をそのまま引き継いだ#7も#8も聴きどころ。
この辺はシングルカットもされており、バンドにとっても勝負どころみたい。
#10はJoy Divisionのカバー。ここもがっつり歪ませてTherapy?色です。
曲によって歌い方を器用に変えているAndy Cairnsのヴォーカルもポイント高い。
あと、スネアの音がかなり乾いて締まった音で、個人的にタイプです。
前作では発展途上なバンドだな、という印象でしたが、こんなに分かりやすいレベルアップを感じられるとは。
ここまでのなんとなく暗かった雰囲気をほぼ完全に払拭しつつ、グランジの荒々しさを残しているため、ポップ、というと少し違うのですが、とにかくノリやすくなって楽しい。
やはりフルアルバムのほうが、作品中でいろいろなアプローチができるので、いいところを存分に発揮できる、というのも大きいかもしれません。
そういえば1990年代に活躍していまだ現役のグランジバンド、と考えるとすごいな。
日本に来たことはあるみたいですが、今後来ることはあるのだろうか…是非観てみたいですね。
これは当ブログ内でも100000000万回くらい言ってるんですけど、名前しか知らなかったようなバンドの作品がめちゃめちゃいい時、「CDレビューやっててよかったなあ~」と思いますね。
近年のインターネットで見かける
「出会い!仲間!最高!」
みたいなのとは一線を画す、陰キャ感丸出しの趣味ですが、これもまた出会い。
大切にしていこうな。
おわり