Amebix - Arise!
こんばんは。
さて、今回はアナーコパンク代表のひとつ、
Amebix
です。
アナーコ/クラストパンクといえばこのバンドといっても過言ではなく、メタル・クラストとも呼ばれ、メタルの源流のひとつとされていますね。
実際SepulturaやNeurosisなどハードコア要素の強いバンドのメンバーがファンを公言しているようです。
聴くのはデビューアルバム「Arise!」。
Dead KenedysのJello Biafraが彼らに感銘を受け、リリースに一役買ったそう。
ここまでオールドスクールなバンドは久しぶりだ。
それではいきましょー!
トラックリスト
#1 The Moor
#2 Axeman
#3 Fear Of God
#4 Largactyl
#5 Drink And Be Merry
#6 Spoils Of Victory
#7 Arise!
#8 Slave
#9 The Darkest Hour
#10 Right To Ride
#11 Beyond The Sun
パンキッシュな感じで始まるかと思いきや、ホラー映画のようなSEで幕開け。
Ligeti György SándorのRequiemを基盤としているとのことですが、もはやドゥームメタルともいえる暗さを醸し出しています。
続く#2も速さはなく、重さに重点を置いたナンバー。ヴォーカルもだみ声で唸ったり、叫んだりとハードコア。楽器隊もどのパートもアタック音が強くヘヴィです。
この音楽性に究極の速さを付け加えたのがExtreme Noise TerrorやSxOxB等々のクラストコア、そしてグラインドコアに繋がる、というわけですね。
パンク、というと単純な曲調を想像しがちですが、歪みがかなり強く、ヘヴィさに重きを置いている部分が大きく低~中音域の厚みが濃いめなので、メタルに非常に近いサウンドになっています。
ギターをザクザク刻むフレーズも多く、スラッシュメタルを想起させる。
1985年発表の作品ですが、表題曲の#7なんかちょうど同時期に活躍していた、BIG4の一員、Anthraxの曲にありそうだ。
コレがパンクメタルってやつか。
Motörheadがよく比較対象に挙がるようですが、こちらのほうが暗めで曲長も長め。
また、思想として「No Gods, No Masters」を掲げていたり、歌詞が政治・社会に関するものが多いようで、この辺はブリティッシュパンクの流れ。
オリジナル盤ラストの#9はアルペジオを中心に据え、多彩なフレーズが行き交う、これまたヘヴィなナンバーとなっており、パンクの垣根を超えたこのバンドの表現力を存分に楽しめます。
今回は2000年のリイシュー盤でボーナストラックが2曲追加されています。
ともにキーボードがフィーチャされ、ヘヴィさ・歪みはここまで通り強く、アレンジ力が存分に発揮されており(特にベースがもはやオシャレ)、この作品をより濃くしてくれるナンバーになっています。
ヘヴィなパンク系バンドはこのブログでもちょこちょこレビューしていますが、(ex. Agnostic Front、All Out War etc...)スラッシュとハードコアの中間としてのクロスオーバースラッシュとはまた違った、メタルの源流としてのヘヴィさを感じられます。
パンキッシュなイメージは薄いのダウナーなメタル好きのほうがウケそう。
興味ある人は是非!です。
そういえばやっとKNOTFESTの詳細の一部が発表されましたね。
メタルフェス氷河期に嬉しいニュースではありますが、最初の感想・・・
またAnthraxかよっっっ!!!
みんな思ったでしょ??
今年の3月も来てたじゃん。
むしろ毎年来てるじゃん。
Kornも前回来てたじゃん。
まあカッコイイからいいけれども、もうちょっと捻ってほしいなあ。
追加のラインナップに期待が高まります。
まあなんだかんだ楽しみだし、観たら実際楽しいのだけどね。
行く人はよろしく、楽しみましょう。
おわり