All Time Low - Nothing Personal
こんばんは。
さて今回は久しぶりにとびきりポップなヤツらです。
All Time Low
ポップパンクシーンの中でも飛びぬけたポップセンスを持ち合わせ、世界中で大人気のバンドです。
最近アンダーグラウンドなのが続いていたので、フレッシュな感じ。
聴くのはサードアルバム「Nothing Personal」、チャート成績をぐっと上げてきた作品です。
私もちょこちょここのバンドは聴いたりしていたので楽しみだ。
いきましょー!
トラックリスト
#1 Weightless
#2 Break Your Little Heart
#3 Damned IfI Do Ya (Damned If I Don't)
#4 Lost In Stereo
#5 Stella
#6 Sick Little Games
#7 Hello, Brooklyn
#8 Walls
#9 Too Much
#10 Keep The Change, You Filthy Animal
#11 A Party Song (The Walk Of Shame)
#12 Therapy
#13 Weightless (The Secret Handshake Remix)
#14 Lost In Stereo (Cobra Starship Suave Suarez Remix)
#1はこのアルバムからの1stシングルで、
まさにこのバンドを象徴するようなさわやかなナンバー。
#3、#7、#8、#11あたりも間違いないな。(#3もシングルカット)
そしてこのバンドの特長は、パンクといえどシンプル一辺倒ではないこと。
卓越したメロディセンスはもちろんのこと、聴き手を引き込むようなコーラスワーク、目立ち過ぎないけど曲を彩るアレンジ、歪み過ぎずとも芯のあるギターの音作り、効果的なシンセなど…
どれをとってもこのバンドのポップネスを引き立たせるような、しっかりとした曲づくりがなされているんですよね。
特に中低音域。前述のギターの音作りとドラム・ベースのリズム隊の安定感が強い。
キャッチーさは全開ですが、逆にそれを支える音域がしっかりしていることで、気持ちよく聴けるのかもしれません。
また、4分を超える曲が1曲のみと、曲をかなり短くまとめてきており、冗長さは皆無。
突き抜ける明るさを押し出したもの、ライヴでの掛け合いを想定しているもの、ミドルテンポですこし切ないようなものなど、曲のバリエーションが豊富で、
ポップパンクアルバムの永年の課題(?)である「ポップなマンネリ」もなく、飽きることなく十分に楽しむことができます。
あとね、コレは言葉に表すのが難しいんですが、曲順がイイ。
最初に「自分たちらしさ」を見せつけ、中盤ではバリエーション豊かに盛り上げ、終盤では「終盤らしい」雰囲気を持ってきて、ラストはバラード。
これだけ書くと簡単そうに感じるんですが、ここまでしっかり王道なのも、ポップネスを最大限に意識して、この作品が制作されているということでしょう。
最近は攻めた作品が多かったこともあり、なおさらね…
#13、#14はボーナスということでエレクトロニカ/ダンスリミックス。こちらは遊び心満載で楽しい。こういうのできるようになりたいよ…
プロデューサーにMatt Squire、Butch Walkerといった大物が起用されていますが、彼らの手腕が光っている部分は大きいと思われます。
しかしながら、2nd「So Wrong, It's Right」は全世界で30万枚以上を売り上げており、それが大きなバックアップを受けられることになったきっかけでしょうし、プロデューサーの手腕もさることながら、それを最大限に発揮できたのは、確実にバンド自身の実力と言えるでしょう。
海外のロックに手を出すときに、このジャンルは入り口になりやすいですが、是非チェックしておきたい作品のひとつですね。
なんだかんだ言っても作り込まれたポップを聴くと、プロって本当にすごいなと思う。
メタル/ハードコアばかりレビューしていると、ポップスのすごさを逆に体感する。
まあ変わらないんですが…もうちょっと視聴者に優しくあるべきではあろうな…
おわり