ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Ministry - Filth Pig

こんばんは。

 

 

さて、今回は4か月ぶり、

Ministry

です。

 

インダストリアルというジャンルの形成に大きな貢献をしたこのバンド、詳しくは前回のレビューを読んでいただくとして、今回聴くのはその4年後、次にあたる6作目「Filth Pig」です。タイトルからジャケットからパンチが効いていますが、前作と打って変わって生演奏中心、音楽性も当時の流行に則っているようで、あまりファンからの評判はよくなかった模様。個人的には前作でかなりヤラれた部分があり、逆に今作でどんなアプローチを見せてくれるのか期待したいところ。

 

とりあえず聴きましょー!

 

 

Filth Pig

トラックリスト

#1 Reload

#2 Filth Pig

#3 Lava

#4 Crumbs

#5 Useless

#6 Dead Guy

#7 Gmae Show

#8 The Fall

#9 Lay Lady Lay

#10 Brick Windows

 

 

#1はMinistry特有のザラザラ感を出しており、コレは前回を引き継いできていますが、#2に入るとなるほど、ドゥームメタルの遅さとヘヴィさ。生演奏が中心ということで、機械感がかなり薄れ、歪みも当時流行りのグランジっぽさを感じます。でもやはりザラザラ感は強く残しており、Ministry流に調理しているあたりはさすが。特にベース。特有の質感で抜けてくるので、中低音の音圧がすごくて、コレがまさに彼ら。スラッジメタル、というと割とピンとくるかも。

 

確かに前作のようなのを期待していれば拍子抜けしてしまうかもしれませんが、音そのものや繰り返しのフレーズが多い点など共通する部分も多いため、「らしさ」は強く残っており、音楽性の拡張としては成功といえるのでは。前作ではダンス的なノリでスタートし、徐々に重厚な世界観を構築していきましたが、今回はしょっぱなから陰鬱な雰囲気で、前作の延長にあるのかも。

 

#7~#8の流れがかなりドギツイ。Sunn O)))なんかのドローンにも通じる深さ。イイしダメなやつ。#9が最もポップ(?)でアコギも使われたりしているのですが、前述のベースの強さもあり逆に不気味にさえ感じます。そのまま#10も明るめで四つ打ちと前作のイメージを取り戻した感じで、コレもまた次作への伏線になっていたりするのだろうか。

 

タイトルもなんだか退廃的です。この辺もグランジの影響があるのかもしれません(和訳をちょろっと探しましたが、あまりなさそう、残念。)そして今作も5分超えの曲が大半と、攻めの作品。

 

終始中低音が支配しており、細かいフレーズも少なく、繰り返しが多め、陰鬱で長くてヘヴィな楽曲群と聞くと気が滅入ってしまいそう、というか慣れてない人は確実に嫌になってしまうでしょうが、前作後半でアノ重厚な音に飲み込まれながらも生還した人など、ハマるヤツはハマる。ヘヴィでノイジー、というのはあまり受け入れられがたいですが、コアなファン層にはかなりヒットするやつですね。このアルバムのツアーってあったのかな…結構しんどそうだ…

 

よく言えばこのバンドの可能性を押し広げた作品、悪く言えば陰鬱で退屈な作品。ある意味後者も褒め言葉なのかもしれませんが。バンド自身も批判覚悟で制作したのでしょうが、この音楽性をチョイスするとはかなり挑戦的ですね。さすがに万人にオススメできませんが、陰鬱になりたい人には推したい。推すべきか否かはわかりません…個人的に嫌いにはなれない、むしろ聴きこむと戻れなくなりそうな作品でした。

 

 

このレビューを書くにあたって前回のMinistryの記事を読んでみたんですが、かなり中身がなくて笑ってしまった。正直結構衝撃を受けた作品ではあったんですが、コレじゃ伝わらんだろ!という感じ。まあ私の表現のボキャブラリが乏しいのが原因なんですが、ある程度成長はできているんだろうか…まあいずれにしてもまだまだですね。

 

でも見てくれる方は多少なりともいるので、いつもありがとうございます!

 

もっと書くぞー!

 

 

おわり

 

 

 

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Filth Pig

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