Arachnes - Apocalypse
こんばんは。
2019年ラストになるのは、イタリアのパワーメタル、
Arachnes
です。
本国とドイツ語のWikiしかないマイナーバンドですが、現在も活動中の模様。
イタリアのパワーメタルは今年の2月にもHeimdallというバンドをレビューしましたが、割とよかったし、彼らも活動中ということで、イタリアのパワーメタル、意外とダークホースか?
聴くのはサードアルバム「Apocalypse」。
奇しくも上記のHeimdallのレビューもサードアルバムで同じ年の2002年の作品。というか活動開始も同じくらいだし、戦友の可能性大だな。
それではいきましょー!
トラックリスト
#1 The Concept Of Time And Space
#2 Decisive Battle
#3 Apocalypse
#4 Prayer (Part 1)
#5 Prayer (Part 2)
#6 My Destiny
#7 A New Breathing
#8 Decisive Battle (Reprise)
#9 Tango
#10 The Rain Song
#11 Forever
#12 The Blade Of My Brain
#13 The Dreamer
#14 The Power Of God
#15 Realm Of Spirits
#16 Epilogue
ダークファンタジーを思わせるSEの#1を前置きに、そのままスピード感とヘヴィな歪みを主体にしたインストの#2へ。
クサいキーボードソロとギターソロが炸裂し、掴みはバッチリ。
そして表題曲の#3、本編へ突入。ひとつの物語を作るような作りだ。
#4と#5もまた連作になっているようで、シンフォニックな#4を前置きにメロパワど真ん中な#5へ。こちらはHelloweenを思わせる王道ぶり。
そこで終わるかと思いきやアウトロが#6へそのまま繋がり、今度はヘヴィなリフがイカシてるミドルスローテンポのナンバー。
#7ではパワーメタルではかなり珍しいベースのスラップが聴けたり、ボーカルスタイルも高音域で強さを思わせたりと、ここまでとはまた少し違った雰囲気に。
速さとか強さとか或いは壮大さなどで作品を押し切ってしまいがちなパワーメタルの作品ですが、今作品はテンポ感や音の重みなどが違うまとまりで構成されているようで、なかなか面白い。
そのため壮大さを演出するときはキーボードがド派手だったり、ヘヴィさを出している曲ではギターが大活躍したりと、曲によって主役が変わるのが特徴のひとつ。
#9、#10では壮大さを演出してるところに泣きのギターが飛び込んできたり、ギターとキーボードの掛け合いやユニゾンがあったりとありとあらゆる手段で曲を彩らんとする試みが見られ、聴いていて唸る場面も多数。
パワーメタルアルバムには欠かせない壮大なバラードナンバーも#11にて聴かせてくれ、何よりその後にくる#12、#13はヘヴィさ・速さ・フレーズのカッコよさ・壮大さの全てを兼ね備えるザ・パワーメタルナンバーで個人的にとても気に入った。
#16は日本盤ボーナス。
もうね、ド派手なギターのイントロとツーバス、ザクザク刻むバッキングにパワーとスピード全開の日本人が大好きなヤツですよ。
サビは「オーオーオー」と合唱必至だし、キーボードソロ⇒ギターソロ⇒そして競演と・・・わかってんなコイツら。
やはり前述のHeimdallもそうですが、イタリアのパワーメタルは強いな。
現在も活動中だし、今回聴いたのは日本盤ということで、日本からの指示も結構アツいと思われます。
てかところどころに出てくるフレーズがめちゃめちゃ日本人好みなんだよな。俺も好き。
一曲一曲の完成度が文句なしで、Helloweenの影響を存分に思わせる王道を突っ走りながら、パワーメタルのいいところを曲ごとに表現し、一つのアルバム作品としてまとめられた良作と言えると思います。
少々更新がダレた時期もありましたが、なんとか年100レビューという目標を達成することができました。
時たまある反応が地味に嬉しかったりして、読んでいただいている方々のおかげと思います。ありがとう。
今年もそんなに悪い年じゃなかったな。うん。来年はちゃんとしようちゃんと。
それでは年末年始のご挨拶をば・・・
今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を・・・そして音楽ライフを!!!!!
おわり