Manigance - Ange Ou Démon
こんばんは。
さて、今回はフランスからパワーメタル、
Manigance
です。
フランス勢は初めてかな?当国はブラックメタルが強いイメージです。
そしてパワーメタルはHeimdall以来の半年ぶり。最近はパンクが多かったのでかなり新鮮な感じです。
聴くのはセカンドアルバム「Ange Ou Démon」。
Wikipediaは英語版すら情報があまりないですが、邦題は付けられており、「天使か悪魔か」、英訳は「Angel Or Demon」といったところでしょうか。
とりあえずいきましょー!
トラックリスト
#1 En Mon Nom
#2 Comme Une Ombre
#3 L'ultime Seconde
#4 Utopia
#5 Ange Ou Démon
#6 Fleurs Du Mal
#7 Dernier Hommage
#8 Dès Mon Retour
#9 Intégrité
#10 Nomade
#11 Désobéis
#12 Messager
#13 Believer
だいぶクサイキーボードのフレーズでスタートし、何か安心。
ヘヴィさや派手さよりも、ヴォーカルを引き立たせつつ、楽器隊でメロディを押し出していくタイプの曲調です。
メロディックパワーメタル、というイメージでしょうか。
全体的にギターの奏でるメロディが印象的で、主役といっても過言ではない。
また、他の楽器隊は基盤を支えつつところどころでキメのフレーズを入れてきたりと、アレンジ面が優秀かつ、全員がバランスよく鳴っている。
#2ではイントロでちょっと器用でおしゃれなベースが出てきたり、#11なんかはベースとワウの効いたギターと掛け合いあり、楽器隊によるユニゾンが出てくるとたまらん。
#4でこれでもかというほどギターがソロを弾き倒し、そのままタイトル曲の#5へ。
そして文句なしの王道メロパワ。
ギターのメロディアスなリフ、ソロが炸裂しまくり、5分という長くはない曲長の中でこのバンドの魅力を最大限に発揮しています。
曲名といい曲順といいこの作品の核となるナンバーでしょう。
#6ではキーボード主体の、#10ではメロハーを思わせるバラードもこなしつつ、やはりギターのフレーズやソロが光る。
「パワーメタル」というジャンルの中で、表現可能な曲を網羅しており、作品全体としても非常に完成度が高くなっています。
正直パワーメタルはそこまで入れ込んでいるジャンルではないのだが、メンバー各々が十分なテクニックとアレンジ力を持ち合わせていて、それゆえ一曲一曲が丁寧に作られており、コレはかなり楽しめる。
ちなみに歌詞はほどんどバンドの母国語であるフランス語で歌われているのだそう。タイトルもフランス語だしね。
フランスは母国語を使うバンドが多い気がするのは気のせいだろうか。
ジャケがダサいのもご愛嬌、ここまでがパワーメタルです。
曲がしっかり作り込まれておりプログレ感がありながらも、全体的にメロディアスなので、聴きよい上にほとんど飽きることなく聴けます。
特にギター好きにはたまらないと思います。プログレ/パワーメタル系のギタリストの方は是非聴いてみて欲しい。
まだまだ現役で活動中のようで2018年にはアルバムも発表しています。この作品当時とメンバーは違うようですが、是非お目にかかりたい。
コレはレビューを始めてから百万回は言ってるんですが、これまであまり知らなかったバンドがイイの、めちゃめちゃ最高。
みんなやってくれ。こうやって音楽と出逢っていくんだ…
まあでも時間の使い方はしっかりとして、あまりメタルにのめり込まないよう気を付けるように。
俺みたいになるので。
おわり