Nickelback - Curb
明けましておめでとうございます。
いや~明けましたね。2020年も100レビュー目標に頑張ります。
今回は約1年ぶり2回目のレビュー、
です。
2018年ラストのレビューがこのバンドの5作目のアルバムでした、いや~懐かしい。
今回聴くのはデビューアルバムとなる1st「Curb」です。まだメジャーデビュー前の作品ですね。
今はカナダを代表するロックバンドの彼らの初期の作品。5thはだいぶ成熟した作品でしたが、若かりし彼らはどんなだろう。
いきましょー!
トラックリスト
#1 Little Friend
#2 Pusher
#3 Detangler
#4 Curb
#5 Where?
#6 Falls Back On
#7 Sea Groove
#8 Fly
#9 Just Four
#10 Left
#11 Window
#12 I Don't Have
このバンドといえば、ポップながらも骨太なハードロックサウンドが持ち味ですが、すでにこの頃からそのスタイルは確立されていたようで、#1から地に足着いたロックサウンドを聴かせてくれます。
耳に優しいロックを演奏してるバンドでも、初期を聴いてみるとかなり攻めて暴れてたりすることが多いので、このパターンは珍しいような。
少々歪みの粗さも感じられますがクリーンもうまく使いこなしたりと、衝動でバンバン突き進むタイプではなく結構丁寧なバンドのようです。この丁寧さはPearl Jamの影響を少々感じたり。
ギターのパワーのあるサウンドに負けず、ベースも結構ゴリゴリで抜けてくるほどでないにしても骨太サウンドの中核を担っていてグッド。好みです。
#7なんかはドラムのフィルにとベースの絡みから始まり、ほんのりストーナーの香りのするリフがイカシたハードロックナンバーで個人的にお気に入り。
#3ではNirvanaを彷彿とさせる少々荒々しいグランジナンバーを聴かせてくれたり、逆に#5あたりでは空間的なエフェクタを活用したりリズムのアレンジがおしゃれだったりと、ハードロック一辺倒で終わらないあたりもこの頃から健在のよう。
バラードらしいバラードがないのが唯一初期っぽいところかな?
グランジっぽさを残しながらも骨太な歪みや丁寧なアレンジへの意識やリフ作りに力を入れている印象。
決して完成度の低いアルバムではなく、普通にカッコイイのですが、おそらく時代的にはグランジバンドはすでに飽和しており、この手のバンドのこの手のアルバムは珍しくはなかったと思われます。
それでも今とはそこまで変わらないサウンドで数年後にはカナダを代表するバンドにまで上り詰めたのだからとんでもないバンドだ。
ここから徐々に芯はブレることなく進化をして、アノ5作目と考えると胸熱ですね。
Nickelbackというバンドのすごさがうかがえる作品でした。
遂に2010年代が終わりを告げたわけですが、これからどんな音楽が生まれるのか楽しみですね。
そもそもこんだけ細分化して進化したのに、まだ新しい音楽って生まれるのだろうか?
というかついていけるのだろうか・・・時代を遡ってレビューばっかやってるのに・・・
とにかくいい年にしましょう2020年。
おわり