DIR EN GREY - The Insulated World
こんにちは。
さて、今回ですが、なんと、ついに、
コメントにてリクエストがきました!!!!
ありがとうございます!!
俺もこの世界で必要とされていることを証明できたぞ!!
アクセスも少しずつ少しずつ増えてきていましたが、念願のリクエストということで、DIR EN GREYの10作目のアルバム「The Insulated World」です。
このブログではなぜかDIR EN GREYのアルバムをすべてレビューしているという、やたら贔屓されているこのバンドですが、最新作がまだでした。
まあでもリクエストきたししょうがねぇな~~~~!!!
バンドのことはここまでの記事を読んでいただくとして…
前作「ARCHE」から約4年ぶりと少々時間が空いた分、期待も大きくして待っていた方も多かったのではないでしょうか。
それではいきましょーーー!!
トラックリスト
[Disc 1]
#1 軽蔑と始まり
#2 Devote My Life
#3 人間を被る
#4 Celebrate Empty Howls
#5 詩踏み
#6 Rubbish Heap
#7 赫
#8 Values of Madness
#9 Downfall
#10 Followers
#11 谿壑の欲
#12 絶縁体
#13 Ranunculus
[Disc 2]
#1 鬼眼
#2 腐海 [Live]
#3 Beautiful Dirt [Live]
#1 軽蔑と始まり
「Vulgar」あたりのノリで歌詞も非常に攻撃的かつシンプル。ただし当時より弦の数が多いので、重さが強めです。
前作は音楽性がすこし回帰的な作品でしたが、その流れを汲んでいるのかも。
#2 Devote My Life
#1に続いてばりばりのハードコアナンバー。また、「死」や「生きる価値」というワードは前曲に引き続きです。
タイトルも「俺の人生を捧ぐ」。
そしてバスドラムとベースがぐいぐいきて内容・曲調ともにヘヴィです。
#3 人間を被る
そして先行シングルのこのナンバー。衝撃的とも言えるタイトルです。
ヴォーカルが再録されているということですが、シングルよりかなりエモーショナルになっています。
こちらも生への問いかけ繰り返され、シングルでは見えてこなかった流れも見えます。私たちは人間であるにも関わらず「人間を被」って生きているのか・・・?
それにしても頭3曲のハードさ、「Withering to death.」を彷彿とさせます。
#4 Celebrate Empty Howls
ハードコアさ、ヘヴィさはそのままに少々メロディアス?なナンバー。
ただ、勢い重点を置いていたここまでとは少し変わり、少しアレンジに気を遣っているイメージです。歌詞も攻撃的に生死を問いかけるものから、一度止まって考えてる感じ。
考えてる、というより間違いを見つけた感じか?
ひとまず流れがありそうです。
#5 詩踏み
もうひとつの先行シングル。コレめちゃめちゃ好きなんだな~~~。
こちらもヴォーカル再録ですが、非常にパワーアップしています。
タイトルは踏み絵を擬えており、自虐的かつ退廃的なテーマ。
一節一節、胸に刺さるものがあるナンバーです。
#6 Rubbish Heap
エレクトリックで歪んだイントロから始まる、こちらもハードコアナンバー。そしてこちらも「生」を問いかける歌詞。
ラスト、メロディアスパートはDIRにはあまりなかったメロディでちょっと新鮮です。
#7 赫
歪みは少な目のギターから始まるメロディアスナンバー。
ただ、テンポは遅くなく、メインパートはがっつりギターが歪んでおり、ここまでのハードさに美しさが合わさりある種神秘的な雰囲気になっています。
歌詞も攻撃的ではなく、初期(MACABREあたり)を思わせる妖艶な雰囲気です。
#8 Values of Madness
少々攻撃的なものに戻りつつも、こちらはリズム感よくノリやすいナンバー。
京の歌もなんだかおふざけ感もあり、ちょっとクスッとくる。「Withering~」収録の「Jesus Christ R'n R」のイメージですかね。
メロディパートはこちらもこれまでにない感じで新鮮です。
#9 Downfall
スピード感あふれる、ヘヴィ&ハードコアナンバー。
全体的に「意味」や「価値」を問いかける歌詞が多いですが、こちらもそんな歌詞。
作品を通して問いかけ続ける中で、狂いそうになっている、そんなナンバーです。
#10 Followers
不気味な音のイントロから始まるミドルバラードナンバー。「THE FINAL」的なポジションの曲ですかね。
最近の曲は京の高音が多く披露されていますが、この曲では大活躍。どんどん高くなっていってるの一体なんなんだ。
#11 谿壑の欲
低音がイカツいスローパートとハードコアパートが聴けるヘヴィなナンバー。
今作品では比較的シンプルな歌詞が多い中、かなり意味深で不気味で、突然静かになったりするので、恐怖さえ感じる曲です。
音数が少ないのですが、それもまた逆に恐い。
#12 絶縁体
短い曲が多い中、7分を超える大作。「UROBOROS」収録の大作「VINUSHKA」を思わせる構成です。
今作ではあまりないギターソロもあり、聴きどころ。
こちらもまた「生の価値」を問いかけつつも、ひとつの答えを見出しているようです。
#13 Ranunculus
ルナフェスで先行披露され、MVも制作されたナンバー。ロックサウンドながらも今作でもっとも落ち着いたバラードです。
かくいう私もルナフェスで聴いたわけですが、「新しいな」という印象でした。
そして今聴いても「新しい」という印象はありますが、このアルバムの流れで聴いてみると、この作品を締める曲だったのか、と納得。
ここからは初回盤限定のディスク2。
#1 鬼眼
音の厚みが増している再録バージョン。
原曲との変わりように定評のある(?)DIR EN GREYですが、比較的原曲に忠実で、テンポもあまり変わってないかな?近年のヘヴィさが薄目なのも原曲を意識してのことかも。
ノリやすさも健在でなんだか懐かしさを感じます。
#2 腐海 [Live]
2018年の新木場STUDIO COASTでのライヴ録音。
音源初出は15thシングル「かすみ」のカップリング曲ですが、披露のたび新バージョンになっているそうで、コレも新バージョンか・・・?
2003年の曲ですが、今になってもライヴで演奏してくれるというのは、ファンにとっては非常に嬉しいですよね。
#3 Beautiful Dirt [Live]
#2と同じライヴでの音源。
こちらは「Withering~」収録のハードコアナンバー。歌詞ちゃんと原曲通りなのかわからないくらい京が狂った歌になってるな。
「最高のバラードを送ろう」の合唱はいいな~俺もやりてえ。
結構期待はしていたんですが、だいぶ内容が濃くて満足です。
これまででもっとも作品としてのテーマに重点を置いているように感じました。
アルバムタイトルの和訳は「隔離された世界」ですが、外部と隔離された自分の内面における「生死の価値」と闘っている、というところでしょうか。
また、音楽性についてはこれまででもともヘヴィさ・ハードコアさがバランスよく、メロディパートはこれまでにない印象を受けました。
歪みもジェントっぽさが強くなりましたね。複雑さはあまりないですが、アレンジは目を見張る面白さ。
ギターの低音が強いせいかベースの抜けは強くないですが、馴染みつつも主張は確かに聴こえてきてよい。
京の歌は今までで一番力強く、エモーショナルです。抑揚は小さ目ですが、個人的にはこちらもなかなか好き。
前作「ARCHE」はこれまでの総集編というイメージでしたが、こちらはまた新たなDIR EN GREYを鑑賞できたな、という感じ。
個人的に一番のお気に入りは「DUM SPIRO SPERO」ですが、この作品もかなりよかった。
特にファンはかなり気に入るのではないでしょうか。
まだ聴いてないよ、という方は是非聴きましょう!!
DIR EN GREYということで熱くなってしまいましたね…
いつもの1.5~2倍くらいの文字数です。
リクエストが来たということで初めてお応えしましたが、今後も、音源を持っていれば極力お応えしていきたいと思います。
一応出逢ったことのない作品に出会おうという目的もあったりするので、あまり嗜好の偏りがないように、とは思っているので、すぐにお応えするのが難しい場合もありますがご了承を…
まあそんなにこないか…
みんなドシドシ応募してくれよな!!!!
おわり