Dizzy Mizz Lizzy - Dizzy Mizz Lizzy
こんばんは。
今回はデンマークから
です。
オルタナの流れを汲みつつ、ハードロックの雰囲気を強くもつバンドで、国内外から大きな支持を得ているバンドです。
LOUD PARK 16での来日の際に観させてもらいましたが、めっさクールで、視覚的演出も素敵な印象だったのを覚えています。
聴くのは本国で22万枚を売り上げ、あのMetallicaのブラックアルバムを抑え、デンマークのロック史上で最高の売上を記録したというデビューアルバム「Dizzy Mizz Lizzy」。
ちなみにデンマークはGhost Iris以来半年ぶり。
いきましょー!
トラックリスト
#1 Waterline Intro
#2 Waterline
#3 Barbedwired Baby's Dream
#4 Love Is A Loser's Game
#5 Glory
#6 67 Seas In Your Eyes
#7 Silverflame
#8 Love Me A Little
#9 Mother Nature's Recipe
#10 ...And So Did I
#11 Wishing Well
#12 Hidden War
#13 For God's Sake
#14 Too Close To Stab
#15 Hurry Hurry
イントロのSEが終わり、Mötley CrüeのDr. Feelgoodに影響を受けたというリフが印象的な#2はライヴのラストによく演奏されるキラーチューン。
ラウパ15、16でも#3とともに演奏されていました。(演奏されたのは中盤ですが)
ライヴでも非常に印象的でしたが、オルタナ/グランジバンド中でもとにかくギターの歪みのハリが強い。
この手のバンドだとPearl Jamのようにクリーンを大事にしつつ歪みは抑え目か、Nirvanaのように荒々しく粗目の歪みが主となるのですが、このバンドはそれこそハードロックを彷彿とさせるような締まりがある。
加えてスネアもバシッとこちらも締まりのあるアタックなので全体的にタイトな仕上がりです。
もちろん歪みも印象的ですが、#7ではクリーンのアルペジオに哀愁漂うミドルバラードも。こちらもラウパで聴くことができましたね。
対照的に前半、Tim Christensenのヴォーカルは、クールに抑え目。
このほんのりブルーな雰囲気が、こぶしなどで渋さや強さを感じさせるオーソドックスなハードロックと一線を画す要因のひとつとなっています。
#8以降では跳ねるリズムが多く、ワウなんかも登場したり、Timに明るさや強さも感じられるヴォーカルスタイルが見られるなど、前半後半で雰囲気が変わります。
#2,#3,#4,#5,#7の5曲がシングルカットされており、商業的にはメランコリックな雰囲気を押し出していったのかな。
ライヴでの選曲もこの辺が多いみたいですが、後半のオーソドックスなハードロックへ接近したナンバーも押さえておきたい。
特にこの作品屈指のスピードチューンの#11にはキラーリフがぶち込まれているので要チェック。ソロもアツい。コレライヴで聴きたいなあ~。
とにかくリフがアツいナンバーがそろっていて、この辺はオルタナよりもHR/HMからの影響が強いよう。
#15は日本盤ボーナス。
作品中でも特に力強く歪みの強いバッキングにTimのメランコリックなヴォーカルと、このバンドの象徴的なナンバーを持ってきてくれています。
言うなればPearl Jamが作り上げたオルタナの基盤にBuckcherryのようなオーソドックスながらも聴きよいハードロックを取り入れたようなイメージ、と言ったら分かりやすいかな。
両方好きな私にとっていいとこどりなバンドで、そりゃあライヴで観た時グッときたわけだ。
ハードロック好きにはオススメです。是非ライヴも観てほしいし、ライヴ観たら気に入ること間違いなしと思います。
2020年か。はやく休みたい。
おわり