ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Dr. Feelgood - Malpractice

こんにちは。

 

 

本日は1970年代初頭にイギリスで起こったパブロックシーンの牽引バンドのひとつ、Dr. Feelgoodのセカンドアルバム「Malpractice」です。

 

あまりこのバンド知らないので…ちょっと調べたところ、1960年代にビートルズやらストーンズやらが台頭して

 

「ブリティッシュ・インヴェイション!」

 

なんつってもてはやされてたわけですが、そんなキラキラした奴等とは裏腹に演奏場所も確保できずにいたバンドたちがちらほら…

 

キラキラした奴等がポップなロックンロールで売れていく中、シンプルな曲構成、比較的荒削りな演奏、労働者階級を意識した作詞を持ち味として、貧乏ながらもパブで演奏してたバンドたちがパブロックなんだそう。

 

Dr. Feelgoodもそのバンドのひとつですが、その中でもブルースロック系統をやってたそうで、のちのパンクロックムーヴメントの火付け役でもあるそう。

(そもそも「パブロック」という言葉は音楽性よりも演奏スタイルを表す言葉みたい)

 

日本だとTHE ROOSTERSTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTなんかが影響を公言しているそうで、なるほどな~。

 

今回聴く「Malpractice」はこのバンドで一番有名なアルバムっぽい。

邦題には直訳の「不正療法」というタイトルが与えられていますが、バンド名の「Dr. Feelgood」という言葉が不正なクスリを処方する医者を表したりするらしく、コレもヴェルヴェッツほどでないにしてもドラッグのニオイ…

 

ひとまずこんな感じでふわふわとイメージできたところでいってみよー!

 

 

 

不正療法

トラックリスト

#1 I Can Tell

#2 Going Back Home

#3 Back In The Night

#4 Another Man

#5 Rolling And Tumbling

#6 Don't Let Your Daddy Know

#7 Watch Your Step

#8 Don't You Just Know It

#9 Riot In Cell Block No. 9

#10 Because You're Mine

#11 You Shouldn't Call The Doctor (If You Can't Afford The Bills)

#12 Route 66

 

 

イメージ通りのザ・ロックンロール

 

前述の通り粗削りなギターサウンドではありますが、ピアノやサックスなども織り込み、縦ノリの愉快なリズムで楽しくなるような感じ。

 

マジでパブでかかってそう笑

メロディも結構耳に残るの多いな~。

 

ただ、ビートルズストーンズと違うのはVo.のWilko Johnsonの声ですね。

 

しゃがれ声が特徴的で、チバユウスケはコレに影響されたんだろな。

 

ざっくりした各曲の和訳見ると、全体的に

 

「あ~仕事めんどくせ~~楽に生きてぇな~」

 

 

「女の子とイチャイチャしてぇ~~」

 

 

・・・・・・

 

 

青年労働者の愚痴か!!!

 

 

まあそういう音楽なわけですが、

 

「俺もおにゃのことイチャイチャしながら楽に生きてぇ~~!!」

 

と、愉快なロックンロールにそんな共感を得て、彼等も支持を集めたのでしょう。

 

一応今でもバンドは存続中ですが、Wilkoと他のメンバーの軋轢があったためか、サードアルバム発表後にWilkoは脱退、彼曰く、

 

「俺が脱退した時点でドクター・フィールグッドは終わった。

 今Dr. Feelgoodと名乗っている人たちは自尊心も羞恥心もないと思うな(笑)。」

 

とのことです。

 

たまたま貧乏で演奏場所がパブだっただけで、ブリティッシュインヴェイションに乗ることができていたら、また違った形になってたかもなーと思いますが、そもそもそんなの望んでもなかったのかな。

 

どの曲も1970年代のロックンロールを感じられてよかったけど、一番好きなのは#9かな。

多分一番ブルース色が強くて、ゆっくりと渋い感じで進む感じがたまらん…

 

あと最後まで聴いて気付いたけど、この人たちめちゃめちゃ上手い気がする。

(当たり前か…)

 

なんというか、粗削りだけど雑さがなくてすげー自然に聴けたというか、むしろそれが上手さで、よくよく考えるとめちゃめちゃ上手くね?みたいな。

 

Allmusicで☆4.5ですが、そういうところか。

 

 

ヴェルヴェッツと同じくクラシックロックでしたが、こちらはあまり難しくなく、楽しく聴くことができました。

(むしろヴェルヴェッツが難解なんだと思うけど。)

 

こうやって聴こうとしないとなかなか聴く機会のないだろうし、やっぱアルバムレビューって楽しい~。

 

 

 

ところで話は変わりますが、なんと私、知り合いの方と共同で音楽制作をすることになりそうです。

 

まあ、ネットで知り合った方とコラボ曲は時々やってるわけですが、なんと今回はエンジニア。

 

なんかカッコイイぞ…

 

ミキシングやアレンジを担当する形になりそうですが、素人同然なので勉強せねば…

 

とても素晴らしい機会をいただいてしまったので、圧倒的成長!!!!を目指そう~。

 

完成したら告知すると思うので、お楽しみに~~。

 

 

おわり。

 

 

 

 

不正療法

不正療法