ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Red Hot Chili Peppers - Californication

こんばんは。

 

今回は約8か月半ぶりのレビュー、

Red Hot Chili Peppers

です。

 

離脱していたJohn Fruscianteに代わり加入したDave Navarroは前作「One Hot Minute」限りで脱退し、Johnの復活作となった7作目のスタジオアルバム。雰囲気はこれまでと変化しつつも、今日まで名作と名高い起死回生作としても有名ですね。

プロデューサーは前作に引き続き巨匠Rick Rubin。期待です。

 

いきましょー!

 

 

Californication

トラックリスト

#1 Around The World

#2 Parallel Universe

#3 Scar Tissue

#4 Otherside

#5 Get On Top

#6 Californication

#7 Easily

#8 Porcelain

#9 Emit Remmus

#10 I Like Dirt

#11 This Velvet Glove

#12 Savior

#13 Purple Stain

#14 Right On Time

#15 Road Trippin'

#16 Gong Li

 

 

#1はライヴの定番。RHCPらしいファンキーな跳ねるビートとラップ、楽器隊の自由さ。今のRHCPの印象を決定づけるナンバーです。#2はバッキングが16を刻み、一体感の強いナンバー。シングルカットされていないにも関わらずベストに収録され、人気曲のひとつですね。

#3、#4、#8ではこれまでにはあまり見られなかった優しい音やJohnとFleaによるコーラスのハモリを聴くことができ、次作「By The Way」の「Very John」な雰囲気も感じさせます。

#6はこのタイトルトラック。「Californication」は彼らの造語で、彼らの活動拠点であるカリフォルニアと「姦淫(性に対する不道徳)」を意味する「Fornication」を合わせたもの。切ない雰囲気の曲調に、ハリウッドの裏側の世界やその文化の消費が飲み込んでいく様を描いているシビアな作品です。

 

これまでと比較するとかなりそれぞれのパートの音がハッキリと聴こえてくるミックスで、全員の個性の強さが際立って聴こえます。前作はDave節が炸裂しつつ各メンバーが派手にプレイしている印象でしたが、今回は各メンバーが自分の得意なところを押し出しながらも、向き合いながら曲を作り上げているイメージ。

スラップは初期と比べると比率は減っており、ギターとのハーモニーを重視したアレンジが多く見られます。#7や#11ではギターを複数使用し異なる音でフレーズを重ねたり、バックコーラスも多用され、ファンキーさは残しながらも、前作までとかなり雰囲気を変えています。オリジナル盤ラストの#16はドラムレスでストリングスも取り入れたラテンな雰囲気のナンバーで、コレで締めるあたり、かなり攻めた作品になっているなと感じます。

もちろん#5や#14などでは初期を思い起こすファンキーでハードな演奏が炸裂するナンバーもあり、安心。特にFleaの細かいベースラインには唸らされる。ただしベースラインでいうと個人的お気に入りは#13。ファンキーかつ耳に残る歌うようなラインがなんともたまらない、Fleaの良さが爆発しているナンバーです。

 

タイトルトラックの#6以外にも「カリフォルニア」という言葉がしばしば登場する点もポイント。Johnの復活作ということもあり、昔からの拠点であるカリフォルニアに思いを馳せつつの作品であることがよく伺えます。また、#3のタイトルは「瘢痕組織」という薬物中毒による傷痕のことで、Daveの脱退絡みの曲のよう。

 

これまでのRHCPを踏まえながら新しいRHCPに向かうために全力で作った、という印象。どの曲もこれまでに培ってきた彼らの実力をはっきりと感じることができるとともに、これからの展望も覗かせる新しい面も十分に覗かせ、期待させてくれる作品です。

 

 

だいぶ暖かく、というかまあまあ暑くなってきました。もう扇風機を発動しましたが、クーラーが活躍する日も近いな。体に気をつけましょう。

 

 

おわり

 

 

 

 

Californication

Californication