ロックを集め過ぎた人

ロックを集め過ぎたのでCDレビュー始めました。メタルが多めだけど気にすんな。

Saxon - Denim And Leather

こんばんは。
 
今日はNWOBHM
Saxon
です。


 
古き良きHR/HMの代表格として紆余曲折ありつつも現在まで活動中の大御所バンド、いや~久しぶりのこの感じ、いいですね。
NWOBHMは一年半以上前にRavenの「All For Oneをとりあげた以来。時が経つのは早いなあ。イングランド勢もまあまあ久しぶりで、Jethro Tullの「Aqualung以来2ヵ月ぶりです。
 
聴くのはオリジナルメンバーでのラストの作品となった4作目「Denim And Leather」。タイトルから既に「クサさ」が漂ってきます。
いきましょー!
 
 
 

DENIM & LEATHER
トラックリスト
#1 Princess Of The Night
#2 Never Surrender
#3 Out Of Control
#4 Rough And Ready
#5 Play It Loud
#6 And The Band Played On
#7 Midnight Rider
#8 Fire In The Sky
#9 Denim And Leather
 
 
オープニングでかき鳴らされるメインリフ、ミドルなスピード感のある縦ノリ、間違いなし。ギターソロではブルージーな雰囲気もあり、その点も含め、コレがHR/HM、という雰囲気を初っ端で作ってくれます。特にシングルカットされた#1、#2、#6は文句なしのカッコよさで、頷くしかない。#6のイントロのリフはマジでシビレた。コレがHR/HMだ。
 
現代では音の分厚さ、ヘヴィさ、派手さの競争になっているのが現状ですが、そういえばコレが原点だったんだ、と思わせてくれる、飾り気のない純粋なヘヴィ・メタル。必要なだけ、でも十分に歪んだギターがカッコイイリフを弾いて、時には泣きのソロを魅せてくれ、ゴリゴリのベースと自在なビートでグルーヴを引っ張る。そんな最高のバッキングの上でヴォーカルは最大限に男の生き様を叫ぶ。俺たちはコレだけあれば十分なんだよな、と。
 
この作品を発表したあと、ドラムスのPete Gillは手のケガで脱退してしまい(のちにMotörheadへ参加)、1986年にベーシストのSteve Dawson、1996年にはギタリストのGraham Oliverも離脱、その後商標問題などありこのラインナップでのプレイは叶わなそうなのが非常に残念だ。この後の作品では一時、LAメタルを意識したポップに寄るものとなってしまったり、その後は巻き返したようですが、初期のこの「固さ」のある音源は随一とみていいでしょう。
 
過去に取り上げたRavenと比較するとスピード感満載で突っ走るというよりも、一緒にノせてくれる感じ。そのタイトル通り、レザージャケットとデニムパンツを履いてバイクで逃避行に誘ってくれ、一緒にツーリングに出かけるような、そんな印象。でも時には「もうすぐ到着だぜ!スピード上げな!」と煽ってくれる時もあって、#8でツーバス踏まれた時にはエンジン全開にせざるを得なかった。そしてラストのタイトルトラック、どっしり構えたメタル・リフと泣きのソロ。ラスサビではトレードマークの合唱。ド固すぎて脱帽。コレがHR/HMだ。
 
俺たちを常に見てくれていながらも、いつも背中を見せて引っ張ってくれるアニキのような作品。イングランドのバイカー達が夢中になったのも頷ける。オリジナルのビニル版は1981年発表と、HR/HM史においても初期に位置する作品なので、初心に還ってヘヴィ・メタルを楽しみたい人にはうってつけです。是非。
 
 
現在、転職で有給消化中なのですが、やっと余裕ができたので部屋を片付けたら床が増えました。超常現象ってあるんですね。
オーディオも新しく購入して新生活の気分ですが、コロナの影響で孤独過ぎる。誰か酒を飲みに来てくれ。ピザおごるから。
 
 
 
おわり

 

 

 

 

Denim and Leather

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Fire In the Sky

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DENIM & LEATHER

DENIM & LEATHER

  • アーティスト:SAXON
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: CD