Bush - Razorblade Suitcase
こんばんは。
さて、今回はイングランドから、
Bush
です。
1990年代でもっとも商業的に成功したバンドとされている大人気バンドです。
デビュー当時のイギリスでは少々珍しいポストグランジバンドで、本国よりもアメリカでの人気が非常に高く、実際、1stアルバム「Sixteen Stone」は全世界での売上2000万枚のうち、半分がアメリカでの売上だったそう。
今回聴くのはそんな爆売れした次の作品「Razorblade Suitcase」。前作からの期待が高すぎたせいか、少々批判の多い作品のようです。
ひとまず聴きましょー!
トラックリスト
#1 Personal Holloway
#2 Greedy Fly
#3 Swallowed
#4 Insect Kin
#5 Cold Contagious
#6 A Tendency To Start Fires
#7 Mouth
#8 Straight No Chaser
#9 History
#10 Synapse
#11 Communicator
#12 Bonedriven
#13 Distant Voices
#14 Broken TV
このバンドを評価する時には大抵NirvanaやPearl Jamの名前が挙がるようですが、なるほど、当時を思い起こさせるようなグランジの象徴ともいえる粗削りなギターサウンドが特徴的です。
またシンプルに抜けてくるベースもこのジャンルらしく、ガレージっぽい雰囲気。
全体的に Nevermindのもつ少々陰鬱な雰囲気を醸し出しており、ポストグランジというより普通にど真ん中のグランジというイメージ。
Gavin RossdaleのヴォーカルもかなりKurt Cobainの雰囲気に近く、バッキングもほとんどロックサウンドのみで、衝動的な作品を意識しているように感じます。
元々Nirvanaに影響を受けているようで、似ているのは当たり前というかそういう志向なのでしょう。
全体を通してミドルテンポ、音の質感も似ているので少々飽きてしまう部分は否めませんが、#8や#12でヴァイオリンがフィーチャされてきたところは意外性があったり、#9はここまでちょい雰囲気変わって、印象的なイントロのリフとノリやすいビートだったりと、もしかしたら前半後半でパート分けされているのかも。
前半よりも後半のほうが明るい、とまでは言わないまでも陰鬱さは薄目かな。
ただオリジナル盤ラストの#13で無調クラシック音楽のようなフレーズやノイズがきたのは、前衛音楽好きとしては(?)疼くものがありましたね…
また、日本盤ボーナスの#14がまさかのもっともノれる曲で、なんか複雑な気分になるな。
ちょうどこの当時イギリスではブリットポップの隆盛期で、その名の通りポップなロックが流行していたために、本国ではそこまでウケなかったようです。
日本でもコレはあんまりウケなさそうだなあ。
この作品は1996年の発表で、この時にはもうNirvanaは解散していたし、この界隈の最たる売れ線のPearl Jamはもっと聴きよい、というのもあるかな。
1stが爆売れしたので、ちょっとニッチな作品に寄せたのかもしれません。
少なくともこのバンドを知るのにこの作品を最初に聴くのはあまりオススメではなさそう。
バンド自体は2002年に活動を停止していたものの、2009年から再開しており、根強いファンはいる模様。1stも含め、他の作品も聴いてみたいですね。
このブログ、もともと自分の持っている曲数が多すぎるので、「ちゃんと聴こう。そして感想も書いてみよう。」ということで始めたのですが、
徐々に徐々に、そして徐々に閲覧数も伸びてきており、100PV/日くらいにはなることができており、みなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。
この調子で増税も乗り切ろうな。
おわり