Jane's Addiction - Ritual De Lo Habitual
こんばんは。
さて今回はアメリカのロックバンド、
Jane's Addiction
です。
1990年代に突入しHR/HMの流れを一気に変えたオルタナティヴ・ロックですが、そのシーンを盛り上げたバンドの一つですね。
ギタリストのDave Navarroは一時脱退していたRHCPのJohn Fruscianteに代わって演奏していたことで有名です。
今回聴くのはこのバンドの出世作となったセカンドアルバム「Ritual De Lo Habitual」。
U2ほどではないにしてもこの手のジャンルは少し難しい印象だがどうなる…?
いきましょー!
トラックリスト
#1 Stop
#2 No One's Leaving
#3 Ain't No Right
#4 Obvious
#5 Been Caught Stealing
#6 Three Days
#7 Then She Did
#8 Of Course
#9 Classic Girl
前述のように1980年代はHR/HMがロックシーンをリードしていたわけですが、それらの音楽というのは各パートがユニゾンすることによってグルーヴ感を生み出し、極厚の音を生み出していたわけですが、1990年代のオルタナティヴ・ロックの流れはそれに抗うように、各楽器が自分たちの個性を存分に発揮して曲を作り上げているのが特徴のひとつで、今回聴いているJane's Addictionがまさにそれ。
これまでの枠にとらわれずにみんなが自由に弾きまくっている、という印象。
ちょうど同時期に活躍し始めたRHCPの流れを汲む、ファンク感のある跳ねたビートも特徴的です。
先日レビューした「Mother's Milk」の感じに近い。
音源を聴いているだけでメンバーが楽しそうに演奏している場面が目に浮かびます。
ベースの音がかなり浮き出て聴こえるのが気持ちいいし、ドラムとのユニゾンがたまらんです。
リズム隊は繰り返しフレーズは固くしっかりと、はっちゃけるところは全力で個性を出しまくりでギャップがおもしろい。
やはり特にDaveのギター。
ソロはもちろん、バッキングでもかなりイカシたフレーズを演奏しまくっています。
RHCPとはうまくいかなかったようですが、このバンドのサウンドには欠かせない優秀なギタリストといえるでしょう。
前半は全体的にファンキーな曲が多い中で、#6はなんと10分超えというかなりアーティスティックな曲も。
のびやかなDaveのギターソロパートがあったり、特徴的なパーカッションが打ち鳴らされるパート、ベースを中~高音で演奏し浮遊感のあるサウンドを聴かせるパートなど、70年代のプログレッシヴ・ロックの展開を彷彿とさせながらも、このあとにブームを生み出すシューゲイザー的な要素も見られる聴きどころ満載のナンバーです。
なんとシングルカットもされていますね。当時のオルタナシーンでも結構異彩を放っていたのでは?
この#6以降は前半の跳ねるファンク間は影を潜め、ストリングスなどで浮遊感のあるサウンドでゆったりと展開する長めの曲で構成されています。
2部構成のようなイメージなのかな。
同時期に活躍したオルタナ系列のバンドのPearl JamやSoundgardenのようなグランジ系統ではなく、プログレやインディー系統が好きな人にオススメです。
なんか今回は音楽的なことたくさん書いた気がする。
最近CDレビューを始めたことでそれっぽい言葉をたくさん使って、薄っぺらな内容を補完するのが得意になってきた気がする。
いいことだ。
多分。
おわり