Alice Cooper - Hey Stoopid
こんにちは。
さて今回ですが、前前前回レビューしたAlice CooperのTrashの次の作品、「Hey Stoopid」です。
前作よりも少々売上はよくなかったものの、評価としてはそう悪いわけではなさそうです。
「Trash」ではキャッチーなハードロックを聴かせてくれましたが、それの延長線として聴くのがいいかな?
とりあえずいきましょー!
トラックリスト
#1 Hey Stoopid
#2 Love's A Loaded Gun
#3 Snakebite
#4 Burning Our Bed
#5 Dangerous Tonight
#6 Might As Well Be On Mars
#7 Feed My Frankenstein
#8 Hurricane Years
#9 Little By Little
#10 Die For You
#11 Dirty Dreams
#12 Wind-Up Toy
#13 It Rained All Night
最初を飾るタイトルトラックの#1は「ヘーイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ!」と合唱で始まる、キャッチーで伝統的なアメリカン縦ノリハードロック。
分かってはいたけどAlice Cooper全開で最高。
でも前作より少々渋めかな?この渋さ、俺はかなりタイプです。
今回もたくさんのゲストアーティストが参加しており、大部分のギターを元Y&TのStef Burnsが担当、曲により、Joe Satriani、Slash、Steve Vai、Vinnie Moore、Mick Mars…と、1980年代のHR/HMブームを牽引したギタリストが勢ぞろいです。
また、ギタリスト以外ではOzzy OzbourneやNikki Sixxも参加しています。
前作はAerosmithのメンバーが勢ぞろいしていましたが、前作のキャッチーさはおそらくその影響で、今作が少し渋めなのはギタリストのタイプが1980年代隆盛期寄りだからかもしれません。
この作品が発表されたのは、ちょうどNirvanaがNevermindを発表したのと同時期で、HR/HMブームが終わりオルタナ/グランジブームが到来した頃ですが、このメンバーで1980年代のニオイがプンプンする作品を、前作ほどでないにしてもそれなりに売ったAlice Cooper、やはりロックスターと呼ぶにふさわしいですね。
いやあ、ほんとに曲が進めば進むほど、1980年代真っただ中のハードロックが押し寄せてくる。
アップテンポな曲も、バラード調も曲も、明るい曲も、シリアスな曲も聴き心地いい。
ギターリフには唸らせられるし、毎回ギターソロで「良い…」ってなる。Y&T、あまり知らないのですが、かなりタイプである可能性が高いな。
この作品の中盤、鳥肌たつようなキラーチューンが続くもんだから何事かと思ったら、#5ではDesmond Child、続くロックバラード#6はAlice Cooperの片腕Dick Wagner、Aliceらしい縦ノリハードロック#7では前述のNikki Sixx、Steve Vai、Joe Satriani…
倒れるとこだった。
当時は流行でもなく、ある種普遍的な作品としての評価だったのかもしれませんが、当時を知らない私からしてみれば1980年代ハードロックを詰め込んだ、総集編のような作品でとてもしびれました。
HR/HMど真ん中が好きな方にはどちゃくそオススメです。
是非再評価されてほしいし、コレをきっかけにハードロック・リバイバルとか起きたらアツい。
個人的にはだいぶお気に入りの作品でした。
それにしも4月にしては寒い。もしかしてこれから冬来るんか?
勘弁してくれ。
おわり