NUKEY PIKES - NUKEY PIKES
ちょっとお久しぶりです。
さて今回は日本のパンク/ハードコアシーンで重要かつ異端な存在であった、
NUKEY PIKES
です。
結成から10年足らずで解散してしまったにもかかわらず、日本の音楽シーンには今でも熱心なファンがいるようですね。
聴くのは1stフルアルバム「NUKEY PIKES」。
なんとドイツのレーベルからCDをリリースしており、逆輸入的な感じで日本に入ってきたそう。
パンクバンドに分類されていますが、音楽ジャンルにはかなり寛容でいろいろ取り込んでいるみたい。
ひとまず聴くぞー!
トラックリスト
#1 Nuked Up Blues
#2 Easy Love Baby
#3 Just Joke
#4 Pressure Drop
#5 Quiet Time
#6 A Or B
#7 The Protest Song
#8 Stocks
#9 少し悲しい曲 (Little Bit Sad Song)
#10 To Be The Face
#11 Dancing Queen
#12 Choise
#13 Sleeping Back
#14 The Kids Are Alight
#15 See Me, Judge Me, Hate Me
#16 Different Culture
#17 Can You Get The Disco
#18 Let's Get Another Place
#19 The Way To Live Without A Job
#20 (K)
#21 One Way Rock
第一印象は、「なんか不思議な感じ」。
確かにパンク。
確かにハードコア。
なんだけど、その一言だけでは表せない不思議な音楽。
フレーズがおしゃれなんだけど荒々しくて、単純なんだけど簡単じゃなくて、テクニカルじゃないけど器用、みたいな。
「ジャンルは何か」と聞かれたらパンクなんだけど、パンクをベースにしてジャズとかブルースとかいろんな音楽性をうま~く乗っけてる。
でもやっぱパンクだし、ハードコアなんだよなあ。
Ba.の吉本典正はインタビューで「僕は差別はしないんです。人種差別はしないから音楽の差別はしない。」と語っているそうですが、色々なジャンルに固定概念を持たなかったことでこの音楽が生み出されたのかもしれません。
また、パンクといえば「反体制」のスタンスを掲げ、社会批判を主とするメッセージ性の強いバンドが多いですが、その中でも突出して思想の強いバンドだったようで、ドラッグや戦争、強制宗教、商業主義などをテーマにしています。
あと、コレは日本のハードコアの特徴らしいんですが、荒々しいにも関わらず、楽器がみんな上手い。
テクニカルとはちょっと違って(もちろんテクニカルなフレーズもあるんだけど)、みんなが一定以上の技術を持ちつつ、バンドとして息がぴったりなんですよね。
このNUKEY PIKESも例に漏れず、上手い。
ギターはいろんなジャンルのフレーズを弾きこなしてるし、ベースはただのルート弾きじゃないどころかソロともとれるフレーズがいっぱいあるし、ドラムは単純なフレーズながらも曲によって「ノリ」を使い分けててかなり器用。
あと、普通のパンクではあまり見られないバスドラムの連続連打が割とあって、メタルファンとしてはかなり興奮する。
いろんな曲があるけど、ハードロック寄りのがやっぱ好きだな~。
パンクの可能性って無限大だなあと感じる、満腹になれる作品でした。
いろんなジャンルをうまく混ぜ合わせるのって、今でこそたくさんのバンドがやってるけど実際はめちゃめちゃ難しいんだよな。
ここまでパンク感を残しつついろんなジャンルを感じさせるのはホントにすごい。
ほんとに音楽は奥が深い…
ところで、突然ですが宣伝させてください。
2/23(土) 15:30~
町田の「CRAGE」というクラブハウスでライヴに出演します~~~!!
ステージネーム「MK-Inter」でMPCプレイヤーとして出演予定。
このナリです。↓
まだ詳細は決まってない部分もあるので、のちほど更新します。
「行ってもいいよ」という世界で有数の優しい方はぜひご来場ください。
めっちゃ緊張するな。
がんばります。
おわり