The Album Leaf - A Chorus Of Storytellers
こんばんは。
さて、今回はアメリカのポストロックバンド、
バンドといってもTristezaというこれまたポストロックバンドを脱退したJimmy Lavalleのソロプロジェクトです。
ポストロックといえばドイツのSigur Rósが有名ですが、従来のロックの型を飛び出して、独自の世界観で再構築したような音楽ですね。
(伝わるか…?というか合ってるか…?)
従来のロックの音を大事にしているロック寄りタイプと大胆にシンセやストリングス等を導入しているアンビエントタイプ、そして実験的な試みを多く取り入れた、みんな大好きエクスペリメンタルタイプの主に三つのタイプに分けられますが、今回聴くThe Album Leafはアンビエントタイプのバンドです。
アルバムは2010年発売の5作目、「A Chorus Of Storytellers」。
少し前置きが長くなりましたが、いきましょー!
トラックリスト
#1 Perro
#2 Blank Pages
#3 There Is A Wind
#4 Within Dreams
#5 Falling From The Sun
#6 Stand Still
#7 Summer Fog
#8 Until The Last
#9 We Are
#10 Almost There
#11 Tied Knots
アンビエントという音楽は癒しを目的とする場合がありますが、#1からまさにリラックスさせてくれる浮遊感のあるサウンドです。
少しダウナーな雰囲気で心を落ち着かせてくれます。
先日、80年代のテクニカルさ、複雑さの流れをNirvanaがぶち壊してくれた、みたいな話をしましたが、近年のロック(に関わらずかな?)はまた、テクニカルなのは当たり前、波形はぶっといのが主流ですが、それに静かに反抗するような美しい音楽です。
…とあんまり難しいことは考えず聴くのがいいのか。
でもレビューなので敢えて音楽っぽいことを書いていこう…
基本的にはインストでヴォーカルはなし、かつ主旋律が曲を引っ張っていくわけではなく、各楽器が絶妙なバランスで流れるように曲を構成している感じ。
しいて言うならドラムで始まる曲が多いのでドラムが引っ張ってる感じかな?もちろんビートはめちゃめちゃシンプルなのだけど。
時々入るヴォーカルでさえ、バッキングに溶け込むような歌で曲を彩ります。
決して複雑さはなく、それでいて計算しつくされたように音が重なり絡み合う。
美しいけれどもキラキラしているわけでない、まさにアンビエントタイプのポストロックを体現しています。
アルバムジャケットがすごくイメージにピッタリです。誰が描いたんだろ。
生きていると絶対に避けては通れない、しがらみやらなにやらのストレスの数々を洗礼してくれるような、そんなリラックスに最適なアルバムです。
(部屋を少し暗めにして聴くのがオススメ。)
最近は少しメタルが少なめで寂しいような気もしますが、やっぱりいろんな音楽を聴いた方が楽しいし幅が広がるよね。
ロックの範疇を超えてはいないけど。
おわり