Voodoo Glow Skulls - The Band Geek Mafia
こんばんは。
さて、今回は半年ぶりのこのバンド、
です。
最近パンクが多いな…
前回はスカコアの代表作と言われるセカンドアルバム「Firme」のレビューでしたが、今回はそれから一枚はさんだ4作目「The Band Geek Mafia」。3年後の作品となります。
名盤と名高い作品にも関わらずなぜかAll Musicは星2つだった2ndですが、今作では星4つと高評価、コレはどう取るべきか…
いきましょー!
トラックリスト
#1 Human Pinata
#2 Symptomatic
#3 Love Letter
#4 They Always Come Back
#5 Walkin' Frustration
#6 Yo No Tengo Tiempp (Para Ti)
#7 Left For Dead
#9 Brodie Johnson Weekend
#10 Delinquent Song
#11 Hieroglyphics
#12 Misunderstood
#13 Hit A Guy With Glasses
#14 Stranded In The Jungle
2ndよりも少しライトになった印象ですが、最大の特徴であるド派手で器用なホーンは健在。
#2なんかかなり陽気なホーンがバックで鳴っており、ハードコア要素が少し薄れたかな?
もちろんスピード感はあるものの、ツービートで突っ走りまくっていた前々作と比較すると、少々落ち着いてポップな印象が強いです。
それでもやはり一線を画す演奏力は衰えず、さらにそこにポップネスを乗っけたというのが正しいのか。
#3とかタイトルといいポップパンクの嫌いさえ感じます。
曲を通してノリよくド派手なホーンが聴けるのは#4と表題曲の#8、あと怒涛のタム回しがカッコイイ#9は個人的にお気に入り。
#4はエピタフが誇るパンクコンピ「Punk-O-Rama」の4にも収録されているよう。
#7ではこれまでになかったレゲエ風ナンバーでピアノなんかも登場してなんかおしゃれな感じ。
ハードコアで突っ走るだけでなく、より作品を洗練させるため様々な要素を導入しアプローチを仕掛けているよう。
もちろん#6や#10なんかでは以前の疾走ツービートも聴けるのでご安心を。
#11はイントロでぶっ飛んだ。ホーンが目立ちがちなこのバンドですが、ギターが大活躍。
以前のハードコアさを残しつつも、細かいアレンジが洗練された、今作品一番光っているナンバーかも。
ラストはドゥワップソングのカバーでこちらはVGS節全開で突っ走るスカコア。
最後をしっかりと彼ららしく締めてくれました。
音の厚みとか絡みが並のスカコアじゃないのも相変わらず。こう言っちゃなんだが、先日レビューしたPOTSHOTとは比べ物に…
ホーンそれぞれの動きとかギターの歪み方なんかが全く違って、まあ比べるのもおこがましいし、好き嫌いもありますけど、やはりレベルが違うなと。
2ndもやられましたが、今作も最初から最後まで興奮冷めやらない素晴らしいアルバムでした。
金字塔を打ち立てたこのバンドのより進化した作品といえます。是非。
ぶっちゃけスカコアって比較的馴染みが薄くてあんまり明るくないジャンルなんですが、こうも楽しく聴けるのはアーティストのすごさですよね。普通にVGS好きになった。
レビュー楽しくていいんですけど、もうレビューぐらいしか人生でいいことないよ。助けてくれ。
おわり