amazarashi - 千年幸福論
こんばんは。
さて、今回は日本のロックバンド、
amazarashi
です。
意外なレビューでしょ。
メンバーはギターヴォーカルの秋田ひろむと、キーボードの豊川真奈美の二人で、公には顔出しせず、芸術的な世界観を押し出しているバンドです。
コンスタントに作品制作やツアーをこなしつつ、近年は楽曲提供も手掛けているよう。
聴くのは1stフルアルバム「千年幸福論」。タイトルからして独特の世界観が伺えます。
このブログでこのタイプのバンド初めてかな?
とりあえずいきましょー!
トラックリスト
#1 デスゲーム
#2 空っぽの空に潰される
#3 古いSF映画
#4 渋谷の果てに地平線
#5 夜の歌
#6 逃避行
#7 千年幸福論
#8 遺書
#9 美しき思い出
#10 14歳
#11 冬が来る前に
#12 未来づくり
#1のイントロのオルガンの音がまずはこの作品の雰囲気を決定づけています。
そして曲の美しさと寂しさを引き立てる豊川真奈美のキーボードと、力強くも切ない秋田ひろむのヴォーカル。
歌詞は決して難しい言葉を使うわけではなく、それでいて情景を想像させてくれ、彼の歌詞の世界に連れていかれるような気分になれます。
ロックサウンドを基調としながらも、電子的な音も頻繁に組み込まれ、ポストロック的なアプローチも感じられます。
#4、#8はその傾向が強く、前半はポエトリーリーディングなので、非常にエモい。
初めて聴く人はBOCを連想する方が多いのではないでしょうか。声もなんだか似ている気がするし。
でも「なんか似てる気がする」くらいの感じで、志向はだいぶ違う。
BOCはその名の通り弱いヤツらの味方として一緒に戦ってくれるイメージですが、こちらは秋田が「内にあるものをとにかく誰かに聴いてほしい」って歌ってる感じ。
秋田なりのこれまでの経験とか考えたことを基にした人生観を、音楽という形で全力で表現したのがこのamazarashiというバンドなのかな、と。
ちょうどこの作品の真ん中に位置する#6、タイトル曲の#7あたりが核になるのかな?
基本的に作品を一貫してダウナーとまではいかなくも、しんみり切ないナンバーで、秋田が自分の中に持つものの表現力が存分に発揮されています。
ちょっと刺激が足りないと思う部分もありますが、この独特の雰囲気に入り込めれば、非常に感傷的になれ、楽しめる作品ではないかと思います。
そういえばヘッドホンを買いました。別に高いヤツとかではないですが、やっぱイヤホンとは違うわ~(あたりまえ)。
今月は他にも買いたいものがいくつかあるのですが、欲しいものを手に入れたと時って何歳になっても嬉しいですよね。
欲しいものリストを公開しようかな。
よろしくね。
おわり